香港政府は中国が支援する大規模な新型コロナウイルス検査の一環として、住民のDNAを採取するとの見方を否定した。過去最多の感染者を出している「第3波」の抑え込みに取り組む香港にとっては、根深い政治不信がウイルス封じ込めの足かせとなりかねない。 香港政府は2日、感染第3波の追跡能力を大幅に拡充する臨時の研究施設を設ける中国政府の専門家を歓迎したが、当局がこの機会に住民からDNAサンプルを採取するのではないかとの疑念が急速に広がっている。DNAの採取は新疆ウイグル自治区など中国本土の警察に広く使われ、香港でも最近になって活動家の逮捕の際に採用されている。 香港国安法で全てが変わった-抗議だけで逮捕やDNA採取、家宅捜索 香港政府は2日の声明で、「こうした見方は全くの事実無根だということを明確にしておく」とした上で、サンプルが「検査のため中国本土に送られることはない」と明言。「特定の個人」がインタ