(大河原 克行=フリーライター) 3月7日にソニーが発表した経営陣の刷新は、ソニーが、まさに正念場を迎えたことを明らかにした。 関係者の間では、創立60周年、つまり中期経営計画「TR(トランスフォーメーション)60」が終了する2006年度末までは、出井伸之会長兼グループCEOを中心とする現行の経営体制でいくとの見方が一般的だった。 また、次期CEO候補としては、ソニー・エリクソンを立ち上げた実績を持つ井原勝美副社長と、プレイステーション事業で成功した久多良木健副社長の二人が有力とされていた。中鉢良治COOの社長就任はノーマーク状態。ましてや、ハワード・ストリンガー氏という外国人CEOの誕生は、だれもが予想しなかったトップ人事だった。 トップ交代の報を聞いた社内の反応も同様。多くが「意外」との思いを抱いた。いや、むしろ、唖然(あぜん)とした社員の方が多かっただろう。 それだけに今回のトップ人
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