鹿児島県阿久根市の竹原信一市長の言動が、各方面に波紋を広げている。元男性係長(45)の懲戒免職問題では、職場復帰だけでなく給料、ボーナスの支払いを拒んだまま。障害者について「高度医療のおかげで機能障害を持ったのを生き残らせている」とブログに書き込んだことにも抗議の動きが広がる。市民からは市のイメージダウンを懸念する声も上がり始めた。 職員人件費の張り紙をはがしたとして元係長を懲戒免職処分にしたのは7月31日付。元係長が処分取り消しを求めた訴訟に基づき、鹿児島地裁、福岡高裁宮崎支部が相次いで判決確定までの「処分の効力停止」を命じたが、市長は応じる姿勢を見せていない。 市長側が不服を申し立てる手段として、まだ最高裁への特別抗告が残っている。期限は14日。ただ最高裁への特別抗告は一般的に憲法解釈の誤りなどに限られる。仮に決定が確定し、市長が無視した場合はどうなるのか。専門家は「損害賠償などの