■ 既存メディアを水平、垂直に展開するSONY 放送機器の展示会として長年開催しつつけてきたNABショーだが、近年はカメラ以外の機材がほとんどIT化、IP化、ソフトウェア化してきている。IPは元々非同期転送であるため、ある意味リアルタイムを超えられるメリットがあるわけだが、人間が鑑賞する場合は時間軸に対して同期、つまりリアルタイムでしかあり得ない。効率化のために非同期は欠かせないが、放送がすべて非同期になることは、今後もないだろう。 こうした中、同期型記録メディアをIP化する際に求められているのは、どんなビジョンなのか。そのあたりの答をSONYが見つけつつある。 XDCAMシリーズは、元々業務ユースや報道などの低価格でスピーディな足回りが要求される現場用として開発がスタートしたが、顧客のニーズに合わせて上下に幅広く展開し、今ではSONYのメインコンセプトとなっている。 XDCAM