2020年12月04日06:00 カテゴリフランス 警察はなぜ「国民の信頼」失ったか フランスで「警察」に対する国民の信頼が揺れている。同国の下院は先月24日、警察官の職権強化を目的とする「新治安法案」を承認したが、同法案に反対する抗議デモが先月28日、フランス全土で拡大し、パリでも10万人以上の市民がデモに参加したばかりだ。彼らは警察官の権限拡大に強い不信感と警戒心を感じている。 ▲フランスの警察官(フランス内務省公式サイトから) やり玉に挙がっているのは同法案第24条だ。現場の警察官の顔を公開することを禁止し、警察官の画像を「物理的、精神的に危害を加える目的」で…ソーシャルメディアなどに流して拡散することを禁止しているからだ。彼らは「言論の表現を蹂躙し、警察力の横暴を許す」として反対している。 同国で先月21日、黒人のプロデユ―サ―が路上でマスクなしで立っていたところを4人の警察官が視