After RubyKaigi 2024の登壇資料です。 https://findy.connpass.com/event/315981/ RubyKaigi 2024 のruby.wasm関連セッションの紹介と、 発表内容を活かして作ってみたMockServerの解説をしています。 D…
今日Rubyを書いていて、なんじゃこれと思った動作があった。 試しに以下のコードを実行してみて欲しい。 class Foo attr_reader :hoge, :fuga, def initialize(a, b) p a p b end end Foo.new 実行してみると分かるが、これには例外が出ない。 initializeで定義した必須引数はどうなったのか? よくよく見るとattr_readerの引数の末尾に,がある。 つまり、このコードは分かりやすく書くと以下の様になる。 class Foo attr_reader(:hoge, :fuga, def initialize(a, b) p a p b end) end Foo.new このコードを更に分かり易く書くとこうなる。 class Foo def initialize(a, b) p a p b end attr_rea
はじめに Rubyは毎年12月25日にアップデートされます。 Ruby 3.3は2023年12月25日に正式リリースされました。 この記事ではRuby 3.3で導入された変更点や新機能について、サンプルコード付きでできるだけわかりやすく紹介していきます。 ただし、すべての変更点を網羅しているわけではありません。個人的に「Railsアプリケーションの開発時に役立ちそうだな」と思った内容をピックアップしています。本記事で紹介していない変更点も多数ありますので、以下のような情報源もぜひチェックしてみてください。 動作確認したRubyのバージョン 本記事は以下の環境で実行した結果を記載しています。 フィードバックお待ちしています 本文の説明内容に間違いや不十分な点があった場合はコメント欄から指摘 or 修正をお願いします🙏 それでは以下が本編です! 言語仕様の変更→なし Ruby 3.3では言語
リンクアンドモチベーション Advent Calendar 2023の15日目の記事です はじめに 株式会社リンクアンドモチベーションの葛葉(くずば)です。 現在新卒2年目で、モチベーションクラウドのバックエンドエンジニアとして、新規機能の開発を担当しています。 複数の言語でもサーベイの回答、結果の確認ができるようにする開発をおこなっています。 本記事では、メイン業務と並行で進めていたプロジェクト 「Ruby(Ruby on Rails)における静的型付け」 について書きたいと思います。 同じように静的型付けを導入しようとしているプロダクトは少なくないと思います。 この記事を見ることで、 記事となっています。少しでも参考になれば幸いです。 【背景】 なぜ型宣言する必要があるのか 1.動的型付け言語「Ruby」の特徴 プロダクトに使われている言語「Ruby」は動的型付け言語と言われていて、型
より高速なRubyのWebAssembly実装「Ruvy」、Shopifyがオープンソースで公開。Ruby仮想マシンとRubyアプリを組み合わせてビルド 昨年(2023年)12月にリリースされた「Ruby 3.2」では、WebAssemblyによって実装されたRubyランタイム「Ruby.wasm」が正式版となりました。これによりWebブラウザや単体のWebAssemblyランタイムの上でRubyランタイムを実行し、Rubyプログラムを実行できるようになりました。 このRuby.wasmをベースに、さらに高速なRubyのWebAssembly実装となる「Ruvy」が、Shopifyからオープンソースとして公開されました。 Calling all #Ruby developers! Explore a new tool for leveraging Ruby to create #WebAs
はじめに 最近では、新しいライブラリがRustで書かれるようになってきました。これに伴い、RubyやCrystalなどの好みの言語からRustの関数を呼び出したくなることが増えます。 Python言語に対しては、バインディングが最初から提供されることも多いのですが、それ以外の言語からRustの関数を呼び出したい場合、自身で作成する必要があります。 この記事は、Rustに全く触れたことがない人間が、数時間調査した内容をまとめたものです。 しかし、QiitaでMagnusをググっても記事がほとんどヒットしないことからわかるようにそれほど日本語の情報が多くない分野なので、調べ物の取っ掛かりとしては価値があると思います。 目標 Rustで作成したライブラリの構造体と関数をみて、RubyやCrystalからFFIで呼び出せるようになること Rustで共有ライブラリを作成する方法 Rustは共有ライブ
これはRubyアドベントカレンダー2022の22日目の記事です。 binding.irb のすすめ 8年前に 今更聞けないpryの使い方と便利プラグイン集 という記事を書き、そこから長い間 binding.pry を愛用していた。binding.irb も binding.pry も使ったことがないよ、という人はご一読をお勧めしたい。 当時PryにあったIRBに対する優位性のうち、時間が経っても常に使い続けた機能といえば binding.pryの存在、$ (show-source)、@ (whereami)、ls とその -G (grep) オプション、デバッグ機能 (要pry-byebugプラグイン) という感じで、他はまあたまに使うかもねくらいの感じになったのだが、なんとこれらはRuby 3.2ではIRBで全て使えるようになった。その上、Gemfileに何も書かなくてもデフォルトで使え
こんにちは、ujihisa といいます。現在スタディサプリのProduct Platform の Software engineerとしての仕事を行っています。先月から社内留学で、開発支援チームからコーチングチームに一時的に移籍して、そちらの仕事をやっています。 Rubyのコードの書き方 まずは全体的なコーディングスタイルなどについて。 現在社内で統一的に使用しているコーディングスタイルの標準化などはとくに行われておりません。各チームごとに、それぞれのチームが開発運用している (= ownershipをもっている) コンポーネントそれぞれに対して個別のRuboCop設定などはあります。また、複数のチームの境界にある、歴史的な共有サービスに関しては (そう、まだあります、そしてこれは今後もかなり長いあいだ付き合っていくことになるでしょう) testdouble/standard というTes
はじめにこんにちは、Wantedly の 2021 年サマーインターンに参加した宮下と申します。今回のインターンでは三週間の間 DX (Developer Experience) チームに所属し、Wantedly のコードベースに Ruby の型チェッカーの導入を試みることをテーマにしていました。 インターンの前半では、様々な型チェッカーの性能を調べたり、それぞれの型チェッカーを実際に使ってみることで、開発効率を基準とした比較を行いました。インターンの後半では、現段階では一番実務に適しているだろうと判断した Sorbet に焦点を当て、Wantedly のいくつかのコードベースに実験的に Sorbet を導入した環境を作った型情報をつけていく作業をしていました。 本記事は、主にインターンの前半で調査した、型チェッカーの比較という部分に焦点を当て、文章の形にまとめたものになります。 Ruby
すべての説明はイチRubyユーザーの個人的で期間も限定的な観測範囲に基づきます。 「Rubyには型がない」 ある日、同僚とプログラミング言語に関する雑談をしていたときに言われた一言です。 私はその日までRubyの型機能は使っていませんでした。忙しい毎日を送り、キャッチアップを疎かにしていたのです。後日このことは猛烈に反省することになります。 「Rubyには……型があるッ……!」 火がついた私はパターンマッチの時と同様にRubyの型についてキャッチアップすることにしました。そして最高の体験が待っていました。 導入した後の世界 ぶっちゃけRubyの型を導入するとどうなるのでしょうか? メチャクチャ簡単に説明すると、エディタでバグがひと目で分かるようになります。 vscodeでの画面です。なにやら赤線がついています。 === bar === barの部分にカーソルを合わせてみましょう。 「Pos
2021.01.13 週刊Railsウォッチ(20210113後編)Ruby 3.0 Ractor解説記事、Vercelホスティングサービス、教育用OS xv6ほか こんにちは、hachi8833です。 各記事冒頭には⚓でパーマリンクを置いてあります: 社内やTwitterでの議論などにどうぞ 「つっつきボイス」はRailsウォッチ公開前ドラフトを(鍋のように)社内有志でつっついたときの会話の再構成です👄 お気づきの点がありましたら@hachi8833までメンションをいただければ確認・対応いたします🙇 TechRachoではRubyやRailsの最新情報などの記事を平日に公開しています。TechRacho記事をいち早くお読みになりたい方はTwitterにて@techrachoのフォローをお願いします。また、タグやカテゴリごとにRSSフィードを購読することもできます(例:週刊Railsウ
RBSはRuby 3に組み込まれた、Rubyの型情報を記述する言語です。 この記事ではRBSの文法を駆け足で紹介します。 細かい話は飛ばしますが、この記事を読めば大体のケースでRBSを読み書きできるようになると思います。 事前準備 インストール まずは文法の前に、rbs gemをインストールしましょう。 Ruby 3を使っている場合、rbs gemはRuby 3に同梱されているため何もしなくても使えます。 Ruby 3未満を使っている場合でも、gem install rbsすれば使うことができます。 この記事では、rbs gem v1.0.0を対象に構文を紹介します。 $ gem install rbs Successfully installed rbs-1.0.0 1 gem installed $ rbs --version rbs 1.0.0 動作確認 書いたRBSは、rbsコマン
縁あって、カロリーメイトリキッドのプロモーション用にちょっとした Ruby プログラムを書かせてもらいました。 www.otsuka.co.jp ↑のリンクを開いて、cd .Quine したところにある CML_quine.rb がそれです。 cat CML_quine.rb とすると中身が見えます。ruby CML_quine.rb すると動きます。 CalorieMate-Liquid-Quine 実行してみましたか?サイト上で気楽に実行できるので、ぜひ試してみてください。 これがどういうプログラムなのか、簡単に解説しておきます *1 。 ローカルでの遊び方 サイト上で ruby CML_quine.rb をするだけでも楽しめますが、自分のパソコンに保存するとより楽しめます。 まず、cat CML_quine.rb した中身をまるごとコピーしてください。 n=2;で始まる行の頭から、'
English version 要約 dockerはデフォルトでセキュリティ機構(Spectre脆弱性の対策)を有効にします。この影響で、RubyやPythonのようなインタプリタは速度が劣化します。特にCPU律速なプログラムで顕著に遅くなります(実行時間が倍くらいになることがあります)。 現象 Rubyで1億回ループするコードを、直接ホスト上で実行する場合と、docker上で実行する場合で実行時間を比較してみます。 直接ホスト上で実行した場合: $ ruby -ve 't = Time.now; i=0;while i<100_000_000;i+=1;end; puts "#{ Time.now - t } sec"' ruby 2.7.1p83 (2020-03-31 revision a0c7c23c9c) [x86_64-linux] 1.321703922 sec docker
Rust 1.0がリリースされたのは2015年の5月で、5年前のこととなります。自分は1.0 betaのころにRustを始めたので、なかなか感慨深いものです。この5年の間に、いくつもの企業でRustを採用、もしくはその検討がされるようになり、ゆるやかであるもののRustの普及が進んでいると感じます。 そこで、1.0から5年経ち、だんだんと普及しつつあるこの時期に、なぜRustを使うべき、学ぶべきなのか、改めてまとめてみようかと思います。Rustを簡単に紹介する場合、メモリ安全とパフォーマンスの両立、高い生産性をもたらす言語機能などが挙げられることが多いですが、自分なりにRustを学ぶ意味を掘り下げてみようと思います。 なお、以下の文章はほとんど個人的な経験に基づいて書かれたものですので、その点はご注意下さい。 Rustはほどよい機能を提供する言語である 世の中には様々なプログラミング言語が
Ruby 3.0 に向けた Ruby 2.7 と Rails の状況がめまぐるしく変わっているようなので、現在持っている知識のスナップショットを書き残しておきます。 Rails 6.0 系と Ruby 2.7 系 昨日、Matz によって今後リリースされる Ruby 2.7.2 でキーワード引数の分離への警告出力が Ruby 本体側で取りやめになるだろう旨の投稿が Rails の Discuss フォーラムにありました。 discuss.rubyonrails.org これにより以下の組み合わせでは、キーワード引数の分離への警告が出なくなる見通しが考えられます。 Rails 6.0.3 以上と Ruby 2.7 系 Rails 6.0.2.2 までの Rails 6 系であれば Ruby 2.7.2 以上 というか警告が抑制される場合の Ruby 2.7.2 はジョーカーなので、Rails
パッチ会や地域 Ruby コミュニティなどで集めた知見を元に、勤務先の永和システムマネジメントなんかで度々話している表題についてテキスト化しておく。 TL;DR Ruby 2.8.0 の開発が始まっているが、それは 2020 年のどこかで Ruby 3.0 になるらしい Ruby 3.0 ではキーワード引数 (以下 kwargs) の分離という破壊的変更があり、Ruby 2.7 系は事実上の移行パスバージョン的な位置付けになるだろう 2020年1月8日の現時点では、Ruby 2.7 の kwargs の分離警告について対応された安定版の Rails はなく、周辺 Gem も WIP なので OSS エコシステムに参加していくと良い 2.8.0 (tentative; to be 3.0.0) development has started 2019年の ruby/ruby での matz
この記事は Akatsuki Advent Calendar 2019 1日目の記事です。 はじめに アカツキでは Ruby on Rails を使ったゲームサーバを開発・運用しています。ゲームの体験を向上するために、レスポンスタイムは一つの重要な要素となるため、種々のパフォーマンスチューニングを行なっています。今回はその一例として、環境変数を1つ設定するだけで、あるAPIのレスポンスタイムが10%も改善した例をご紹介します。 TL;DR 多数の時刻を含むレコードを扱う Ruby on Rails サーバでは、 TZ 環境変数を設定することで、デフォルトタイムゾーン設定ファイル /etc/localtime へのアクセスが減り、高速化が図れるかもしれません。 効果は Time オブジェクト1個あたり数μsの短縮といったオーダーですが、チリも積もれば山となり、数千個のレコードを処理するAPI
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く