前回のエントリーで「低所得&優秀な高校生が一流大学に行かないのは、コストのせいでも学力のせいでもなく、情報格差のせい」と書いたが、私個人的には、ここで必要な「情報」とは、「ニュートラルをプラスにするもの(=知らない→知っている)」ではなく、「ネガティブをプラスにするもの(嫌だ→行きたい)」だと思っている。 冒頭のI’m Downという本は、「低所得家庭の優秀な子供」が何に直面して育つのかがよく描かれている、とある女性の自伝。 彼女が小さい頃に両親は離婚。彼女とその妹は、ウィークデイは父親と、ウィークエンドは母親と過ごすことになる。両親とも白人なのだが、父親は貧困層の黒人しかいない、いわゆる「ゲットー」的な地区に住んでいて、定職に就かず女にたかって生きている。結構モテモテでいろいろな女性が彼の人生には登場する。そしてある日「地下室を作るぜ」と玄関の前を3メートルほど掘ったところで「やっぱりヤ