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2016年6月26日のブックマーク (2件)

  • 北原白秋 邪宗門

    父上に献ぐ 父上、父上ははじめ望み給はざりしかども、児は遂にその生れたるところにあこがれて、わかき日をかくは歌ひつづけ候ひぬ。もはやもはや咎め給はざるべし。 [#改ページ] 邪宗門扉銘 ここ過ぎて曲節(メロデア)の悩みのむれに、 ここ過ぎて官能の愉楽のそのに、 ここ過ぎて神経のにがき魔睡に。 [#改ページ] 詩の生命は暗示にして単なる事象の説明には非ず。かの筆にも言語にも言ひ尽し難き情趣の限なき振動のうちに幽かなる心霊の欷歔をたづね、縹渺たる音楽の愉楽に憧がれて自己観想の悲哀に誇る、これわが象徴の旨に非ずや。されば我らは神秘を尚び、夢幻を歓び、そが腐爛したる頽唐の紅を慕ふ。哀れ、我ら近代邪宗門の徒が夢寝にも忘れ難きは青白き月光のもとに欷歔く大理石の嗟嘆也。暗紅にうち濁りたる埃及の濃霧に苦しめるスフィンクスの瞳也。あるはまた落日のなかに笑へるロマンチツシユの音楽と幼児磔殺の前後に起る心状の

  • 青野尚子の「今週末見るべきアート」|福島「No Go Zone」の現実を浮き彫りにする写真。

    June 25, 2016 | Art | casabrutus.com | text_Naoko Aono   editor_Keiko Kusano 荒れ果てた家や店で、いつも通りの暮らしを続けているかのような人々。街中に現れた透明なバリア。これらはすべて福島第一原発事故の避難区域で撮られたものだ。撮影したのは、東京在住のギョーム・ブレッションとパリ在住のカルロス・アイエスタの2人。2011年、東日大震災の直前に東京に移り住み、今も住み続けているギョーム・ブレッションに聞いた。

    青野尚子の「今週末見るべきアート」|福島「No Go Zone」の現実を浮き彫りにする写真。