新潟県十日町市浦田の住民が、経営撤退したスーパーを引き継ぎ、市の支援も得て改装オープンさせた。 一帯は長野県北部地震で被災しており、スーパーは、地域住民の絆を強める役割も担っている。 元のスーパーは、JA十日町が経営母体のAコープ浦田店。昨年10月に経営から撤退したが、この地区で唯一、生鮮食料品を扱っていたことから、主婦層を中心に「このままでは暮らしていけない」と不安を訴える声が続出。同地区の自治組織・浦田地区協議会が中心になり、同月に「合同会社うらだ」を設立した。 資本金405万円とは別に、地区住民から260万円の会社運営協力金が集まった。JA十日町も協力を申し出、11月からの営業継続後も、ほぼ同じ品ぞろえが可能になった。JA側は店舗の建屋と土地も市に無償譲渡。市は建屋を公共集会施設としても活用するため、スーパー部分を大幅に改装するなどした。 改装オープンしたのは3月21日。新名称は「ふ