世界の正教会ではロシア正教会最高指導者モスクワ総主教キリル1世にロシア軍のウクライナ戦争に反対する声明を求める声が益々高まってきた。ワルシャワのポーランド正教会サワ府主教は先週末、キリル1世に書簡を送り、「ロシア軍のウクライナ戦争を中止するように声を上げてほしい。聖王子ウラジミールの同じ洗礼盤の子孫である2つのスラブ正教会の国がフラトリサイド戦争(兄弟戦争)を行っていることは理解できない。あなたの権威の力を知っているので、あなたが声を挙げれば多くの人々は耳を傾けると信じる」と書かれている。 ▲ロシア軍の攻撃を受けて破壊されたハリコフ(ウクライナ北東部)の学校(バチカンニュース2022年3月20日から、写真はイタリアのANSA通信) キリル1世はこれまで沈黙してきた。同1世は、「ウクライナに対するロシアの戦争は西洋の悪に対する善の形而上学的闘争だ」と主張し、プーチン大統領と思想的に一致してい