【北京=川手伊織】中国人民銀行(中央銀行)が21日発表した2022年3月の最優遇貸出金利(LPR、ローンプライムレート)は1年物が3.70%だった。新型コロナウイルスの感染急拡大などで利下げ観測も浮上していたが、据え置いた。1月までの利下げ効果と最近の景気下押し圧力を慎重に分析する方針とみられる。1年物のLPRは優良企業に適用する貸出金利の参考となる。人民銀は毎月公表し、事実上の政策金利と位置
中国当局は銀行各行に対し不動産融資を1-3月(第1四半期)に増やすよう求め、開発企業に対する主要な債務規制を緩和した。当局が不動産セクターの資金繰り難を巡り一段と懸念を強めている兆しだ。 先月出された窓口指導で、当局は銀行側に不動産開発各社向けの貸し出しを強化するよう命じた。こうした融資は少なくとも2四半期連続で減少していた。この窓口指導についてはこれまで報じられたことはなく、非公開情報だとして事情に詳しい関係者が匿名を条件に語った。 また関係者は、企業の合併・買収(M&A)に用いるため大手不動産会社が借り入れる資金は、「三条紅線(3本のレッドライン)」と呼ばれる不動産業界の債務規制の対象から外れることも明らかにした。 不動産開発会社が資金不足に対応するため資産売却を図る中で、当局がM&A関連ファイナンスの制約を緩める方向に動いている。中国メディアの財聯が先にM&Aローン規制の緩和を報じて
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く