衆院選と知事選の惨敗を受け、自民党茨城県連の山口武平会長(88)が引責辞任する意向であることが4日、分かった。7日開催の議員懇談会で表明する。後継には長谷川大紋会長代行らの名前が浮上しているが、県連内では早くも「誰が(後任に)なっても県連は割れる」と“ポスト山口”の統制力に不安の声が上がっている。(豊田真由美) 両選挙の責任をめぐっては、長谷川会長代行と桜井富夫総務会長が辞任届を提出。海野透幹事長も、山口会長に続いて辞任する考えを示しており、7日の懇談会では、県連執行部を刷新する方向で協議される見通しだ。 山口会長は4日、産経新聞の取材に対し、「今からおれが辞めたら今度はこうするとかああするとか、そんなことまで干渉しない」と述べ、県連の新体制発足には一定の距離を置く姿勢をみせた。 また、「話をして合意の元でやれば、トラブルは起きない」とも述べ、合意のうえで新体制の確立を進めることが重要との
自民党参院議員の長谷川大紋氏(66)は十日、本紙の取材に離党を検討していることを明らかにした。十月に衆院茨城7区の中村喜四郎氏が入った改革クラブと衆院で統一会派を組んだことをめぐり、県連に事前に相談せずに事を進めた党本部執行部への不満を理由に挙げた。 (高橋淳) 自民党出身で長らく無所属議員として活動してきた中村氏と県連は衆院選で何度も対決し、過去には中村氏支持に回った同党県議を県連が除名したこともある。 長谷川氏は県連と中村氏とのこうした関係を念頭に「長い経緯があるのに、頭ごなしに決めるのはおかしい」と執行部への不快感をあらわにした。一方で「(離党は)まだ自分の気持ちの中での話」と述べ、県連幹部や地元の支援者らと相談して最終判断する意向を示した。
総選挙惨敗後の自民県連役員選考会であいさつする長谷川大紋氏(中央)。左は山口武平氏、右は岡田広氏=9月19日、水戸市大町1丁目の県連本部 茨城県選出の参院議員、長谷川大紋氏(66)が自民党を離党する意向を固めた。22日にも党本部に離党届を提出するとみられる。10月、党本部が8月の衆院選で茨城7区から当選した中村喜四郎氏(60)の所属する改革クラブと衆院で統一会派を組んだことに反発、離党を検討していた。茨城は東京都に次ぐ党員数を誇る、いわば自民の牙城(がじょう)。長谷川氏は茨城自民の黄金時代を築いた県連最高顧問・山口武平氏(88)の右腕ともいえる存在だけに、県連の痛手は大きい。 衆院茨城7区をめぐっては、自民県連が長く支援してきた中村氏があっせん収賄罪で有罪判決を受けたため、2000年総選挙で県連は独自に故・永岡洋治氏を擁立。その際に自民県議5人が中村氏を支援し、県連から除名処分を受けた
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く