カメキチの目 という養老さんの本を読んだ。 あまりにおもしろかったので、いくつか感想を。 猫を飼っておられ(名を「まる」といいます。関係ないけどウチのとても親しい方のペット《犬》も同名)、その愛猫のように自分も「役立たず」、でも役立たずで結構と続けられる。 夏目(漱石)じゃないが、猫目で人間をみる。 ーーーーーーーーーー ① 本の初めは「吾輩はまるである」。 養老さんは81歳。 そもそも「役に立つ」と私たちが言うとき、それは人間にとっての「役立つ」ことである場合がほとんど。 (それに、同じ人間といってもいろいろある。 「忖度」が出世に「役立つ」という人もおれば、出世なんか…という人もいます。 「役に立つ・立たない」というのは信じる価値、価値感によってさまざまなのですね) 「役に立つ」とかなんとかいっても、それは世間のものさしがほんど。 (「ふつう」とか「常識」というものさし)。 そんなもん