次期衆院選で野党の選挙協力はどこまで進むのか。共産党の志位和夫委員長に展望を尋ねた。 【図でわかりやすく】衆院解散をめぐる各党の思惑 ◇ 安倍晋三首相が、臨時国会冒頭の衆院解散を検討しているのは、森友学園、加計学園をめぐる一連の疑惑を隠すためだ。野党は今年6月、疑惑の徹底追及のため、憲法の規定に基づき臨時国会の召集を要求した。それを3カ月もたなざらしにした揚げ句、臨時国会を開いたら一切審議しないで解散するという。究極の党利党略であり、憲法違反だ。 衆院選では安倍政権の「暴走政治」をこのまま続けていいのかが問われる。政権による国政の私物化、安全保障関連法などによる憲法破壊。国民多数の民意を押しつぶすような政治をしてきた。その結果、大きな批判がわき起こり、7月の東京都議選で自民党は歴史的大惨敗を喫した。その流れを強くして、安倍政権を退場させる選挙にしたい。 そのためには野党と市民の共闘が必要だ