ミャンマーでは2月1日のクーデター以降、人々は平和的に抗議の意思を示してきた。しかし、2ヵ月半で少なくても700名以上を殺害した残虐な国軍に対し、限界を感じた若者は武器を取り始め、少数民族の武装組織から軍事訓練を受ける者も現れているという。 少数民族の武装組織へ入隊する若者の増加 ミャンマーには、自治権を求める少数民族の武装組織が周辺国との国境付近に20程度存在し、それぞれ独特の統治機構を有する。クーデター後、そのような武装組織に入隊するなどして、少数民族から軍事訓練を受ける若者が増えていると言う。 ミャンマーメディア「フロンティア」によると、人口の7割を占めるビルマ族は、以前は少数民族が軍と戦う理由を理解せず、国内の武装組織も危険な存在と見ていた。しかし、クーデター以降は国軍による残虐な抑圧をビルマ族も経験したことで、軍の蛮行に長年苦しめられてきた少数民族の立場を少しずつ理解するようにな