【ワシントン=坂口幸裕】アーミテージ元米国務副長官は日本経済新聞のインタビューで、有事の際に米政府が台湾に武器などを供与する拠点を日本に置くのが望ましいと指摘した。中国が自衛隊の早期警戒管制機(AWACS)と同形状の構造物を国内に設けたのは日本を脅す狙いがあると分析した。アーミテージ氏は知日派の重鎮として知られる。レーガン政権で国防次官補、ブッシュ(第43代)政権で国務副長官などを務めた。
カナダ・ユーコン準州ドーソン南部にある永久凍土から発掘されたケナガマンモスの赤ちゃん。ユーコン準州政府提供(2022年6月25日公開)。(c)AFP PHOTO / GOVERNMENT OF YUKON 【6月26日 AFP】カナダ極北のユーコン(Yukon)準州クロンダイク(Klondike)の金鉱地帯でこのほど、凍った状態のケナガマンモスの赤ちゃんがほぼ完全な形で発見された。北米で保存状態が良好なマンモスが見つかったのは初めて。 古生物学者のグラント・ザズーラ(Grant Zazula)氏は、皮膚も毛も残っており、「世界でこれまでに発掘された氷河期のミイラ化した動物としては最も状態の良いものの一つだ」と語った。 赤ちゃんマンモスは、米アラスカ州に接するユーコン準州ドーソン(Dawson)南部の永久凍土の中から、鉱山労働者が掘削作業中に発見した。 性別は雌で、3万年以上前に死んだとみら
1968年愛媛県生まれ。早稲田大学第一文学部卒業後、伊藤忠商事勤務を経て、英国ウォーリック大学大学院政治・国際学研究科博士課程修了。Ph.D(政治学・国際学、ウォーリック大学)。主な業績は、『逆説の地政学』(晃洋書房)。 上久保誠人のクリティカル・アナリティクス 国際関係、国内政治で起きているさまざまな出来事を、通説に捉われず批判的思考を持ち、人間の合理的行動や、その背景の歴史、文化、構造、慣習などさまざまな枠組を使い分析する。 バックナンバー一覧 政策を取られた立憲民主党、中流層は離れるばかり 2017年総選挙時に、前原民進党代表が主張していた消費増税による教育無償化の実現など「All For All」という政策を自民党が「パクって」以降、本来野党が取り組むべき社会民主主義的国内政策を次々と安倍政権が実現していった(第218回)。サイレントマジョリティー(中流層=消極的保守支持者)の支持
東京を訪問したフィリピンのテオドロ・ロクシン外相(2022年4月9日撮影、資料写真)。(c)Rodrigo Reyes Marin / POOL / AFP 【6月24日 AFP】フィリピンのテオドロ・ロクシン(Teodoro Locsin)外相は23日、中国との南シナ海(South China Sea)でのエネルギー共同開発事業について、ロドリゴ・ドゥテルテ(Rodrigo Duterte)大統領から交渉を打ち切るよう指示があり、終了したと発表した。 両国はいずれも南シナ海の領有権を主張しているが、2018年、海洋資源を活用するため、石油・ガス開発で協力することで合意していた。 ドゥテルテ氏は、海域の大半の領有権を主張する中国に対して融和姿勢を見せ、20年10月には一時停止されていたフィリピン企業による同国沖での掘削を許可。両国の交渉加速が期待されていた。 しかしロクシン氏は、ドゥテルテ
ロシアからガスを絞られて、焦ったドイツ「石炭火力を2024年までフル稼働」の衝撃 CO2は「毒ガス」ではなかったのか? いったいなぜ、こんなことに!? 昨年9月の総選挙前、緑の党から首相候補として出馬していたアンナレーナ・ベアボック氏は、気候危機はまさに今、進行中で、「それについて話し合っている暇などない」。手遅れにならないうちにその進行を本当に止められるのはどの党か、「それを決めるのがあなた方の一票です!」と強調していた。 そして、12月に誕生した新政権では、躍進した緑の党は連立政党として与党入り。しかも、ベアボック氏が外務大臣、同じく緑の党のロベルト・ハーベック氏が経済・気候保護大臣という豪華キャストを勝ち取った。今ではショルツ首相よりも、この二人の人気が格段に高い。 6月19日、そのハーベック氏が、石炭火力のカムバックを宣言した。これぞまさにエネルギー逆転換。これまでCO2を毒ガス並
厳しい暑さの影響で東京電力の管内では27日、電力供給の余力を示す「予備率」が5%を下回る見通しだとして、政府は新たに設けた「電力需給ひっ迫注意報」を初めて発令しました。熱中症の危険性が高まっているため冷房などを適切に使用しながら、使わない部屋の電気を切るなどの節電を求めています。 電力需給 最も厳しくなるのは 午後4時半~午後5時 関東地方では26日、東京の都心で35度以上の猛暑日となるなど厳しい暑さとなっています。 27日も厳しい暑さが予想され、冷房の使用など電力需要が増えることが見込まれています。 資源エネルギー庁によりますとこれによって東京電力の管内では27日、電力供給の余力、いわゆる「予備率」が5%を下回る見通しだとしています。 具体的には ▽午後4時から午後4時半にかけてが4.7%、 ▽午後4時半から午後5時までが3.7%と厳しい見通しです。 このため、政府は東京電力の管内に初め
誰のためにやってるんだろうって思い始めて ――明るいイメージとふだんの自分とのギャップに悩んでいた時期もあったんですね。 神野 自分自身が商品として見られる職業なので、しょうがないとも思います。それにAV女優だけじゃなく、他の職業でも自分自身の気持ちとは切り離して、「人からこう見られなければいけない」とか「こうじゃないと出世できない」とか思う時って大なり小なりあると思うんです。 自分は事務所にとって自慢の女優でありたかったし、現場でも「この子こんなこともできるなんてガッツがあるね」って思われたくて。やらなくてもいいことをやったり、力を入れ過ぎていました。でも、そんなことを続けるうちに誰のためにやってるんだろうって思い始めて。それが引退した一つのきっかけでもあります。 今考えれば、もっと肩の力を抜いて、何も考えずにやれていれば自分の寿命はもっと伸びたのかなって思いますね。 ――そういう悩みを
温室効果ガスの削減と食料不足の解消は地球規模の課題だが、中国の科学者達は両方の課題に同時に対処できる新たな処理系を開発、科学ジャーナル『Science』に発表した。 中国科学院(CAS)天津工業生物技術研究所(TIB)の開発した「人工でんぷん同化経路(ASAP:artificial starch anabolic pathway) 」は、二酸化炭素を無機触媒を使ってメタノールに還元し、次に酵素によって三炭糖から六炭糖に変換、最終的に高分子でんぷんに変換するハイブリッドシステム。ASAPは、とうもろこしの約8.5倍の速度ででんぷんを合成することができるという。 研究論文の筆頭著者CAI Tao博士は、「現在の技術的パラメーターによれば、1m3の反応炉の年間でんぷん生産量は、理論的に3分の1ヘクタールのとうもろこし畑のでんぷん収量に相当する」と説明する。 TIBは、ASAPはでんぷんの生産を従
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