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ブックマーク / blog.livedoor.jp/sobata2005 (11)

  • 小幡績PhDの行動ファイナンス投資日記:最後の復興プラン

    がたがた言うな。菅も官邸も復興会議も建築家も学者もメディアもうるさい。 日のヴィジョンを?この際、100年の日国家の計を?日経済の構造改革を一気に進める? 馬鹿も休み休み言え。 お前らに何がわかる。俺にも何もわからない。東京にいるやつががたがた言うな。復興会議は仙台でやれ。世界を飛び回っているスターがその合間に東京でかっこいいこと言って立ち去るな。 仙台でも石巻でも気仙沼でも岩手でも福島でも、地元育ちで地元で被災した建築家が、メンバーとなって自分の子孫のためのプランを描かせろ。 東京にいても、復興会議のメンバーになったらフルタイムで他の仕事は捨てて(私生活は捨てなくていい)、10年はそこに住め。そして語り、創り、育てろ。 *** トップもトップを批判する自称インテリ、他称インテリも不思議な人たちだ。 仮設住宅を1ヵ月半経っても作れない人々、組織が、どうして国のデザインを描けるのだ?税

  • 小幡績PhDの行動ファイナンス投資日記:為替介入 ここからが勝負

    昨日の介入は見事。 自分の予想が当たったから言うわけではないが、トレーダー達の裏をかき、完璧だ。そして、その後も一気に多額の介入、ロンドンでも介入と徹底している。 やるなら徹底しないといけない。 完勝だ。 私は、介入そのものには反対だが、やるのなら、昨日の介入は素晴らしいPerformanceだと思う。 海外勢を中心とした仕掛けトレーダー達に勝つこと、それが介入だ。 介入とは戦いで、敵をやっつけないといけない。この場合の敵は、為替相場を弄んで儲けているやつらのことで、中小企業のために介入するのではない。 感覚的な議論になるが、84円から下は、単なる仕掛けによる円高だから、不当な動きを是正したとはっきりいえるだろう。民主党代表戦を材料に遊んでいただけだ。 さて。彼らも、このまま負けるわけには行かない。この屈辱を何倍にもして跳ね返してくるだろう。 切り返しに万全の備えをしないといけない。 しか

  • 小幡績PhDの行動ファイナンス投資日記:日本は世界のパーキングロット

    それが、円高の理由である。 さて、これまでの2つのエントリーの続き、結論である。 日は未来はなく、停滞。だから、魅力はない。 しかし、停滞というのは、急激に変化はしないということだ。長期のリスクはあるが、短期のリスクはない。 ということは、他の地域が危機の時には、ここに資金を逃避させれば、金を失うことはない。 中国の行動はまさにそうだ。短期に値下がりしない国債といえば、日国債。現金よりは利子がつくのでましだ。他の通貨は為替が下落する恐れがある。日はインフレもない。 安心して、資金をパークするディフェンシブとしては最高の場所だ。 当然長くいる気はない。中国も買うのは短期債。 これはいいことなのか、悪いことなのか。 日中から、マンションもオフィスビルも工場も商業施設もなくなり、駐車場だけが残る。 短期には、小銭がちゃりんちゃりん入る。 儲かっている、上手く行っている気がする。 しかし、

  • 小幡績PhDの行動ファイナンス投資日記:なぜ物価は下がるか ヘリコプターマネー

    リフレ派、そして、多くのメディアが誤っているのは、貨幣供給量が足りないからだ、と思っていることである。 物価は、モノの総量と貨幣の総量の比率であるから、後者が増えれば、モノの値段は上がり、減少すれば、モノの値段は下がる、というロジックだ。これは原始的な貨幣数量説だ。 これがなぜ誤りか、というと、ミクロ的に、貨幣量が増えたときに、モノの値段が下がるメカニズムを議論していないことにあり、現実的に、そのメカニズムは存在しないからである。 この議論に対して、リフレ派が主張するのはヘリコプターマネーである。 空から、カネをばら撒けば、世の中にカネがあふれる。モノは増えないから、物価は上がる、ということである。 ウソだ。 まず、モノが増えない、というのは間違っている。企業は売り上げ現象に苦しんでいる。おカネがあふれ、人々が買いに殺到すれば、企業はもちろん増産を始める。 モノは増えるのだ。 そして、もう

  • 小幡績PhDの行動ファイナンス投資日記:デフレとは何か

    デフレの定義の混乱も二重に渡っている。 第一は、前述したように、実体経済の景気が悪い、というのはデフレではなく、不況だ。deflationではなく、depressionだ。 第二の混乱は、デフレとは、資産デフレと消費財デフレがあり、一般的には、消費者市場における物品、サービスの価格が下落することを指すのだが、デフレに対処する政策手段を議論するときに、この2つのデフレを区別しないことだ。 これは、現実的に罪深い混乱だ。 デフレは金融的現象であるという認識は、資産デフレについても、消費財デフレについても、成り立ち得る議論ではあるが、当てはまらない場合も多い。なぜなら、デフレの原因はほかにもあるからである。 デフレと言うから分かりにくいが、資産価格の継続的な下落といえば、ほかにも理由があることは明らかだろう。 一つは、需給バランス。供給だけでないから、需要サイドを考えないといけない。 もう一つは

  • 小幡績PhDの行動ファイナンス投資日記:日銀の二重の誤り

    第一の誤りは、デフレは悪である、ということだ。 これは、以前、アゴラに書いて、ネットエコノミストに徹底的に批判され、それはエクスタシーを感じるほどの叩かれようであった。ここでは再論しないが、デフレが悪いという議論に乗ったとしても、デフレ自体が、日経済、実体経済の低迷の原因ではない。 デフレは、原因ではなく、結果である、表層的な現象である。 根的な問題は、日において、経済成長が起きない条件が揃っていることである。 人口は減少、経済は成熟、新たな企業の組み替えも起こらず、優秀な人材は、伝統的な大企業に囲われており、成長分野や、ブレイクスルーを起こすような新しい事業に関われない。 資移動、労働移動が起きず、規模が大きくならないのであれば、経済が内需で成長するはずはない。 唯一の成長戦略は、成熟経済モデルにシフトし、生産による所得の増加を目指す、若い経済の国から、これまで蓄積した資技術

  • 小幡績PhDの行動ファイナンス投資日記:運命の女子フィギュア

    今回の女子フィギュアのフリーは起こるべきことがすべて起こった。これほど、運命が的確だったことはなかっただろう。 鈴木。 素晴らしかった。泣いてしまった。 コストナー。 いつも、波が激しいが、今日は、なんということだ。 胸が痛かった。止めそうになりながら、最後のジャンプは決めた。抱きしめたかった。 安藤。 完璧だが、痛々しかった。演技直後の、ほっとした表情がたまらなかった。モロゾフは、彼女を愛しすぎたか、愛が足りなかったか。安藤と同じ目線で戦ったために、弱い彼女を守ってしまった。しかし、彼女には、これでよかったか。 ロシェット。 緊張しつつも思い切った演技だった。採点は相対的にどうか、という議論もあるが、素晴らしい部分があったのも事実だ。背後のストーリーを知らずに見てもいいようのない感動を呼んだ演技だった。 ヨナ。 素晴らしい人間に成長した。彼女こそ、女王に値するだろう。スタッフの素晴らしい

    permas
    permas 2010/02/27
    小幡さん…
  • 小幡績PhDの行動ファイナンス投資日記:米国の問題

    米国株式市場は、昨日に続き、大幅下落。今日は、ダウは200ドル以上下げ、ちょっとしたショックだ。原油は別の理由で下がったが、ドルもすべて下がった。 この理由は、オバマ演説。金融機関規制法案が思った以上に厳しいようだという見通しが広まった。 その内容は、商業銀行に対する負債総額の規制、トレーディング業務、リスク投資の規制などだ。 これを市場関係者は、支持率が低下してきたオバマ政権の人気取りに過ぎないが、それにしても予想外に厳しすぎるという反応だ。 違う。 だから、米国金融機関の機器はこれからで、長期衰退に陥るのだ。 米国の多くの投資銀行は、パリバショック後、そしてリーマンショック後、米国政府に救済してもらうために、商業銀行に組織替えした。そして、公的資金をもらい、また倒産リスクがなくなったことを市場にアピールし、株価を支えた。これがリーマンショック直後だったが、昨年は、急回復したので、公的資

  • 小幡績PhDの行動ファイナンス投資日記:冷め切った卵かけご飯 その2 吉野家におけるコーチングの失敗

    悪い吉野家は、コーチングの失敗から生まれる。 これは、BSE騒動をきっかけに、多くの店舗に広がった。BSEが吉野家にもたらしたものは、キャッシュフローの流出でも、客離れでも、米国産牛肉による牛丼一という一足打法のビジネスモデルの破綻でも、いずれでもない。ノウハウの流出、職場文化の崩壊により、吉野家は致命的打撃を受け、一部の店舗では、現在でも、そこから立ち直っていないのだ。 BSE以後、米国産牛肉が復活し、牛丼が復活し、反省をこめて、うな丼、親子丼、カルビ焼肉定が出来ても、この失われたものは当分戻らないだろう。 この結果、良い店舗と悪い店舗の差は、広がり、良い店舗は当然のように元に戻ったが、悪い店舗は、提供するの質は戻らずに悪化し、数も悪い店舗が増えた。 その端的な例が、冷め切った卵かけご飯だ。 冷め切った卵かけご飯が生み出される原因は、リストラにある。 悪い店舗は、小規模店舗だ。彼

    permas
    permas 2009/08/22
    前エントリーからの続き
  • 小幡績PhDの行動ファイナンス投資日記:Regret Theory final

    後悔しないように、という行動指針は、人々を幸せにもしないし、豊かにもしない。 馬券は後悔しないように、全通り買わないといけないし、損しそうでも株式は買わないといけない。その結果、損をして後悔をして、二度と買わない、投資はやらない、と決めるが、今度は、儲けている人々を見て、投資しなかったことを後悔する。 後悔の連続だ。後悔スパイラルに陥っている。 ばかばかしい。 しかし、それが現実だ。 実は、投資に成功しても、ギャンブルに成功しても、後悔スパイラルはとまらない。600倍の馬券を当てても、4000倍のものを当てても、もっと買っておけばよかった、と必ず後悔する。これは、阿木耀子も言っている。初めて競馬場にって、財布の中身全額を一点に賭けようとしたが、同行した人に止められて、1万円だけにしたら、それが60倍になった。「賭け事って、当たっても後悔するものなのね。」と。 これが真実だ。ギャンブルも投資

  • 小幡績PhDの行動ファイナンス投資日記:景気刺激策の誤り 日本から学ばない日本

    消費刺激策はしてはいけない。それを主唱する人々は、日の1997年の経験に学んでいない。1997年の経験とは、消費税の引き上げによる駆け込み需要からのレッスンである。 現在、駆け込み需要を狙った経済政策を提案する人々が結構いる。古くは、クルーグマンが、1999年に日経済について主張していたし、現在も何人かのエコノミストが提案し、麻生首相にも提言したようだ。 彼らのロジックはこうだ。今は、経済は最悪期である。消費がとことん冷え込んでいる。ここで、財政出動をせずに、消費を刺激する方法がある。それは、将来値上げをすることをアナウンスして、周知徹底すれば、将来値上がりしてしまうのであれば、今のうちに買って置く、買いだめが起こるだろう。つまり、値上げ前の駆け込み需要が起こり、これが消費刺激策となり、消費が盛り上がり、経済も回復し、回復したときに値上がりが起きれば問題ない、というものだ。 これをこの

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