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ブックマーク / blog.slndesignstudio.com (9)

  • ミュージックビデオとリップシンク - SLN:blog*

    最近MonkeyMajikの「桜」という曲のPVを見て、「歌詞の内容やリップシンク(口パク)によって楽曲と映像がゆるやかに手をつなぎつつ、斜め上の世界観をぶつけることによってその差異を面白がる」という手法がかなり好きだということに気がついたのでざくっとまとめてみた。 企画自体は「桜」→「桜吹雪」というところでつなげてきたんだと思うんだけど、「青い目の遠山の金さん」という斜め上の感じが素敵だ。とにかくこのPVの素晴らしいところは、アイデアだけじゃなくて、ちゃんと映像のぼやけや色合いを、夕方にテレビでちらっと見ちゃう「遠山の金さんのあの感じ」にキッチリあわせてることにつきる。これを今風のカリッカリのハイデフなトーンにしてしまったら一気に寒いものになっていたと思う。(主な理由は元ネタから遠くなる分意味が分からなくなるから) このPVを見て真っ先に思い出したのは、TMRevolutionの「魔弾」

  • 虚構とエンターテイメント - SLN:blog*

    ちょっと前に話題になったジョークで「月極定礎ホールディングス」というやつがあって、これはひさしぶりに面白いなあと思った。 どういう内容だったかっていうと、駐車場とかによくかいてある「月極」というのと、ビルの隅っこについてる「定礎」っていうのは、実はそれぞれ「月極グループ」と「定礎グループ」という企業で、日中の土地の権利を実は所有してたりする。その二つの企業が大合併したというジョークだったんだけど、そのリリースやウェブサイトがなかなかよくできてたものだから、結構たくさんの人達が信じちゃった。 冷静に考えると、「月極」と「定礎」ってなんだろう?ってぼんやりとした疑問に、嘘の刷り込みをさせているところがうまかったんだなあ。 で、これを見て面白いなと思ったのは、とにかく作りこんだ嘘というのはエンターテイメントになるということ。そもそもフィクションってすべて虚構なわけだけど、さも「事実であるかのよ

  • ウィルヘルムスクリームとブレイクビーツの話 - SLN:blog*

    おそらく、世界で一番有名な叫び声:ウィルヘルムスクリーム。もともとは1951年の西部劇「遠い太鼓」の兵士がワニに噛まれるというシーン用に録音された音声の中のアウトテイクで、1970年に入ってBen Burttというサウンドデザイナーがたまたまこの音源のマスターを発見する。後に、彼がSEを手がけた「スターウォーズ」や「インディージョーンズ」のすべての作品の中で(半ばジョークとして)挿入されたこの叫び声は、その特徴的な響きからハリウッドのSE業界の中で「ウィルヘルムスクリーム」と呼ばれ、半世紀以上経った今でもある種の伝統として使われ続けているんだとか。 The Wilhelm Scream Compilation History of the Wilhelm Scream さて、この話で思い出したのが「ブレイクビーツ」のお話。ヒップホップからはじまり、90年代後半にはビックビートやドラムンベー

  • 楽器とかインターフェイスの話 - SLN:blog*

    ピアノがうまいとか、ギターがうまいとか、ドラムがうまいとか、「音を出す」っていう根的な所を考えれば、ウマ/ヘタはあまり関係ないはずなんだけども、例えば譜面のような「演奏を再現する」という目的がある限り、その精度によって「うまさ」というのはどうしても測られてしまうわけだよね。もちろん、そういった「うまい」演奏というのは、それはそれで見ていて気持ちいいし、高揚したりもするんだけど、今回注目してみたいのは、そういった「うまい」演奏ではなくて、そこから逸脱しているもの、例えば来楽器ではないものを楽器にしている、来の使い方とは違う方法で演奏している、ようなもの。こうした一風変わったテクニックの中に、人と楽器のインターフェイスを考える上でのいろいろなヒントが隠されているような気がしている。 来の用途とは違う使い方をしている代表格として、レコードをこする事で音を出すスクラッチがあげられると思う。

  • 音と映像の関係を巡る12本 (1) - SLN:blog*

    いろいろ難しいことを考えるのもいいし、単純に楽しむのもアリ。 音と映像の関係について考えるための映像集。 ■音→映像 色彩幻想 Dir.Norman McLaren ノーマン・マクラレンの傑作「色彩幻想」。1のフィルムを大きなキャンバスとしてフィルムに直接ペイントすることで制作された映像。ハイテンポのジャズと色彩の融合を試みている。質感だけで話をすれば、"mmm... skyscraper i love you"の時期のtomatoの映像とかに痺れてた人なんかはすんなり入ってくるのでは?これだけトンガっていて、なんと1949年の作品。 (※youtubeの映像は画質も悪いし、微妙に音と映像がズレていて台無しなので、今までに見た事が無い方は、ぜひDVDを見てほしい) Star Guitar - Chemical Brothers Dir.Michel Gondry 四つ打ちの曲を聴きながら

  • 翻訳の面白さ - SLN:blog*

    翻訳という行為を拡大解釈するという考え方が気になっている。単純に言語から言語への翻訳だけではなくて、言語から図へ、図から図へ、言語からもっと何か他のものへ...何かしらのルールに従って表現の仕方を変換してみるということ。そしてその翻訳のプロセスの中で新たに付加される情報、抜け落ちる情報に注目してみると、すごく興味深い。今回はそうした視点で分類できる面白い作品がいくつかあったので紹介してみるよ。 まずは物語や歌、詩を図に翻訳するという例をいくつか。ある意味ビジュアライゼーション。いわゆる一般的にビジュアライゼーションといわれているものは「データの図への翻訳」といえるのだけど、以下の例は文章を図にするという点でさらにハイコンテクストでそれをやってて、すごく面白いものになってる。 ■ラップをグラフで表現 rap represented in mathmatical charts and grap

    permas
    permas 2009/02/26
    あとでじっくりよむ
  • SLN3DEXPO Vol.4 3次元にCGを合成する - AR入門 - SLN:blog*

    SLN3DEXPO第四回。最終回ということで、未来への展望、みたいなニュアンスもアリで、3DCGを現実の三次元空間に投影するAugmented Realityな表現のお話。 ■AR Tool Kit 単純に3次元空間をシミュレートして、その中を歩き回ったりゲームしたり、というのが、いわゆるVR(=Virtual Reality/仮想現実)という考え方で、ネットゲームとかSecondlifeなんかがモロにそうで、最近はちょっと時代を感じる言葉になってきちゃったなあという雰囲気さえ漂っているけれど、このアイデアの対になる、というか、考え方を一歩すすめてでてきたのが、AR(=Augmented Reality/拡張現実)という考え方。要するにリアルのいいところと、CGのいいところを合成することによっていいとこどりしちゃおうという考え方。(詳しくはwikipediaの拡張現実の項目を参照)よくある

    permas
    permas 2009/02/03
    argumented reality
  • ゲームとかアートの話 - SLN:blog*

    近頃表現のプラットフォームとしてゲームが気になってる。もともとは半ば飽和状態になりつつあるprocessing系の作品をぼんやりと眺めているうちに、「こういう作品群の面白さっていうのは、どちらかというとグラフィックそのものの美しさというよりは、その絵のうしろがわにあるシステムの面白さなんだよなー、でもそれが一番完成度高くできてるのってゲームなんじゃないの?」ってふと思ったことがきっかけなんだけど、色々調べるうちに色々と全世界的に面白い動きがあることがわかってきた。あまり考えはまとまっていないのだけど、今回は自分の頭を整理するために分類しておこうと思う。 ■アートとしてのソフトウェア アート作品をつくろうとしてプログラミングしたら結果的にゲーム(的)なものになっていた、あるいはゲーム作品をつくろうとしてプログラミングしたらアート(的)なものになっていた、っていう印象をうけるようなソフト。ハー

    permas
    permas 2008/12/12
    うわーおもしれー、1k project
  • テクノ民族楽器入門 - SLN:blog*

    最近「音が出るおもちゃ」が楽しい。引き金はKaossilatorとDS-10を買ったこと。もともとRoland MC-303っていうオールインワン型のマシンから打ち込みをはじめたというのもあって、やっぱり手頃な価格でちょこちょこ触れる電子楽器がでてくると無条件で反応してしまう。 ふと考えて見ると、DTM以前のテクノはTR-909やTB-303といった単機能のマシンをシンクさせてセッションさせる方法がメジャーだったわけだけど、リズムマシンやシンセが小型化した今、電子楽器はカリンバやアサラトのように手軽にセッションして遊べる民族楽器のような存在になってきている気がする。そういえばその昔、テクノを「都市の民族音楽」なんて呼んでいた人もいたけれど、こうしたガジェットを見るとなんだかそれもすごくナットクできる気がする。今回は、こうした高機能な音が出るおもちゃ=テクノ民族楽器をいくつかまとめてみた。

    permas
    permas 2008/09/20
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