【パリAFP時事】フランス・パリの裁判所は4日、駅に停車中の高速鉄道TGVの車内から逃げたペットの猫が列車にひかれて死んだ事故で、TGVを運行する仏国鉄に過失があったとして罰金1000ユーロ(約16万円)の支払いを命じた。 事故を巡っては10万人以上の署名が集まり、ダルマナン内相も全国の警察に対応を指示するなど波紋を呼んだ。 その名も「ネコ」と名付けられた猫は1月、パリ市内の駅で飼い主のかばんから飛び出し、列車の下に逃げ込んだ。飼い主は鉄道職員に20分にわたり救助を求めたが拒絶され、猫は発車した列車にひかれた。 事故後、動物愛護団体が「深刻な虐待と残酷さが動物の死につながった」と国鉄を提訴。判決は、猫を救う措置を尽くさなかったとして国鉄の過失を認定した。