今、演劇にできることは何か。 そう問い続けながら取り組んできた『戦争戯曲集』。 上演時間、8時間。ついに日本初となる、三部作の完全上演に挑みます。 イギリスの劇作家エドワード・ボンドの『戦争戯曲集』は、核戦争後の世界を舞台とし、 人間の在り方を問う3つの作品で構成されています。 ボンドがこの作品を書いた1980年代初め、冷戦状態が続く世界では核兵器の開発と拡散が進み、核実験も多く行われていました。 3・11以降、核や原発に対する世界の認識は急激に変化したにもかかわらず、依然、民族間の紛争や対立は止まず、私たちは不安定な世界の中で見えない核の脅威に晒され続けています。 今、演劇にできることは何か。 こう問い続けながら劇場創造アカデミーが修了上演として取り組んできた『戦争戯曲集』。 上演時間8時間という時間には、ここで学んだ100人を超える若者たちがこの戯曲と格闘し、奮闘し続けた膨大な時間が凝