説明の形を取り繕っただけで、肝心の疑問には答えない。これでは、不誠実な対応と言わざるを得ない。 細田博之衆院議長が、世界平和統一家庭連合(旧統一教会)との接点を説明する文書を公表した。 霊感商法や高額献金がトラブルになっている教団と、どのような関係があったのか。 公平・中立な議事運営をつかさどる立法府の長は、他の議員に増して透明性が求められる。 だが、自民党の党所属国会議員に対する調査では、議長就任に伴い党を離れていることを理由に対象外とされた。 接点が報道で明らかになり、臨時国会召集の4日前になってようやく公表したのは、野党の追及が強まったためだ。しかし、A4用紙1枚だけの不十分な内容で、記者会見も開かない。野党が更なる説明を求めたのは当然だ。 教団の総裁が出席した国際会議であいさつし、関連団体と自民議員で作る議連の名誉会長も務めていた。さらに、関連団体が「選挙において私を支持するとの意