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2017年3月27日のブックマーク (5件)

  • 社説:非正規の公務員 「賞与」を改革の一歩に | 毎日新聞

    自治体から臨時に任用されている非正規公務員の給与の制度を見直す法案を政府が国会に提出した。非常勤の職員にも期末手当(賞与)を支給できるようにする。 民間企業が「同一労働同一賃金」に動き出す一方で、地方公務員は正規・非正規職員の待遇格差が放置されている。格差是正を図りつつ、自治体の行政サービスのあり方を点検するきっかけとすべきだ。 自治体から臨時に雇われる公務員は増加の一途をたどってきた。 総務省の集計によると非正規職員は約64万人に達し、2005年時点より約19万人増えた。今や、地方公務員の約5人に1人を占める。 職種は事務補助や保育士、図書館員など広範囲にわたる。福祉などの行政ニーズが増える中で労働力を補完してきたといえる。 その一方で、非正規職員の待遇はほとんど顧みられてこなかった。 臨時的な労働の対価として「報酬」が支払われ、ほとんどの自治体は正式な給料や手当を支給していない。週40

    社説:非正規の公務員 「賞与」を改革の一歩に | 毎日新聞
  • 社説:道徳教科書 型に縛られない授業を | 毎日新聞

    正式に教科になり、2018年度から小学校の授業で使われる「特別の教科 道徳」の教科書24点の検定結果が公表された。 偉人伝など従来の教材を「読む」道徳から、討論などを積極的に取り入れる「考え、議論する」道徳への転換を反映し、工夫が見られる。 一方で、検定は「内容項目」の記述について細かくこだわった。計244件の意見が付いて部分的に修正され、全点パスした。 内容項目は道徳の学習指導要領で示す基準で「正直、誠実」「親切、思いやり」「家族愛、家庭生活の充実」「伝統と文化の尊重、国や郷土を愛する態度」など22項目あり、さらにより具体的に表記したものを学年段階に応じて学ぶ。 しゃくし定規に項目と記述を突き合わせると、首をかしげざるをえない修正も生まれる。 たとえば、「伝統と文化」にからんでは、当初のストーリーの記述に登場する「パン屋」が、意見で伝統的な「和菓子屋」に改められた。 「感謝」については記

    社説:道徳教科書 型に縛られない授業を | 毎日新聞
  • 社説:姫路・こども園 保育のずさんさに驚く | 毎日新聞

    幼い命を預かる自覚と責任があるのだろうか。兵庫県姫路市の私立認定こども園「わんずまざー保育園」が定員を大幅に超えて園児を受け入れ、劣悪な環境で保育をしていた実態が明らかになった。 この保育園は、市に届けずに保護者と直接契約を結んだ22人を受け入れ、徴収した保育料は簿外にしてプールしていた。 直接契約を含めて定員の約1・5倍に当たる70人前後の幼児を預かっていたが、給は約40しか用意せず、おかずがスプーン1杯しかない子供もいた。発育に必要な栄養を与えないのは保育園として許し難い。 不正はこれだけではない。保育士に対しても遅刻すれば罰金1万円を取るなど不当な労働条件を課した。保育士の人数を水増しして姫路市から給付金を多く受け取っていた。 こうした法令違反は約30項目に上るという。兵庫県が認定を取り消す方針を固めたのは当然である。取り消しとなれば、子ども・子育て支援新制度が始まった2015年

    社説:姫路・こども園 保育のずさんさに驚く | 毎日新聞
    pete0415
    pete0415 2017/03/27
  • 社説:夫人付の職員 不自然なファクス送信 | 毎日新聞

    首相夫人の安倍昭恵氏と学校法人「森友学園」の関係をめぐり新たな疑問が浮かんでいる。 それは、夫人付の政府職員が籠池泰典・学園理事長あてに送っていたファクスの存在だ。籠池氏の要請を受けて財務省に問い合わせをし、返事をしていた。 ファクスについては証人喚問で籠池氏が明らかにした。この動きを受けて菅義偉官房長官が公表した。 森友学園は2015年当時、小学校用地の国有地を定期で借りていた。籠池氏は借り受け期間の延長ができないかと思い、昭恵氏側に連絡を取ったという。 昭恵氏人は回答しなかったが、同年11月に夫人付の政府職員、谷査恵子氏がファクスで返事をした。財務省の国有財産審理室長に照会した結果、籠池氏の要望には沿えないとしつつも「当方としても見守りたい」と伝える内容だった。その直前に昭恵氏は、籠池氏が建設予定だった小学校の名誉校長に就いている。 この件について安倍晋三首相は国会で「職員が制度上、

    社説:夫人付の職員 不自然なファクス送信 | 毎日新聞
  • 社説:いま、働くということ 人を支え、自分をはぐくむ | 毎日新聞

    卒業式が終わり、新入社員の姿がオフィスや電車の中で見られる季節がやって来た。 景気の持ち直しや労働力不足の影響で、ここ数年の労働市場は学生有利の状況が続いている。しかし、長時間労働による過労死や過労自殺は後を絶たず、政府が「働き方改革」を迫られているのが現実でもある。 私たちは何のために働くのか。春の訪れとともに考えたい。 終身雇用と年功賃金で手厚く守られているのが日の正社員だ。その代わり、会社に命じられるまま残業も出張も異動も受け入れなければならない。当たり前のように思う人は多いかもしれないが、こうした働き方は欧米にはない。 日も1940年代までは農業や自営業が就業者全体の6割以上を占めていた。今ほど豊かではなかったが、家族も手伝いながら、いつ、どのように働くかは自分で決めていた。雇用労働者も良い条件の職場を自分で選んで移るのが普通だった。 経済の拡大とともに、企業は労働力を確保する

    社説:いま、働くということ 人を支え、自分をはぐくむ | 毎日新聞