今年(2009年)3月30日に、パキスタン東部のラホールの警察訓練施設で襲撃事件があり、フェダイン・ハルクが犯行声明を出した。 フェダイン・ハルクはイランの強制収容所で拷問と処刑によって絶滅したののではなかったかと思ったら、現在、イランは大統領選挙をめぐって騒乱の中にある。 この中で、自爆テロによってホメイニ廟が爆破されるという事件も起きている。 確かにフェダイン・ハルクは絶滅してはいなかったのだ! そういう点から考えると、現在のイランの騒乱は違う観点から見られるべきであろう。 確かに、現在、表面的には、大統領選挙の結果をめぐって、「保守派」と「改革派」が激しく争っているのだが、事態は両者の思惑を越えて進んでいる。 もともと「保守派」にせよ「改革派」にせよ、ホメイニが始めた宗教国家(宗教指導者が政治指導者の上に君臨する政治体制)の上に立つ政治勢力であり、イラン資本主義の上部構造をなしている