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ブックマーク / gatonews.hatenablog.com (4)

  • 見事に空気を読んだ本「資本主義はなぜ自壊したのか」中谷厳 - ガ島通信

    「懺悔の書」「改革派の転向」。さまざまな話題を呼んでいる中谷巌氏の『資主義はなぜ自壊したのか 「日」再生への提言』。新自由主義が注目されれば構造改革の旗を振り、貧困や格差が問題になれば、昔が良かったと憂いて見せる、見事に社会の空気を読んだ風見鶏ぶりに、飽きれると言うより、感心すらしてしまいます。 ハーバード留学時代の思い出、率直な反省は興味を持って進みましたが、ブータンやキューバ礼賛あたりでずっこけはじめ(田舎にやってきた都会の人が、「こんなすばらしいところがあったのですね」と言いながら住むことはない、という旅の思い出レベル)、途中からは世界の宗教や神話をつぎはぎしてトンデモの様相に。 日の安心・安全、高信頼社会や社会資の話も出てきますが、「日の「安心」はなぜ、消えたのか―社会心理学から見た現代日の問題点」を参考文献に挙げているにもかかわらず、日は高信頼社会で中国はダメとか

    見事に空気を読んだ本「資本主義はなぜ自壊したのか」中谷厳 - ガ島通信
  • 毎日新聞の誤報、ミスよりも深刻な社会部的な取材手法 - ガ島通信

    毎日新聞が、元厚生事務次官宅の襲撃事件で「ウィキペディアに犯行を示唆する書き込みがあったことが分かった」と報じたのが間違いであったことがネットユーザーに指摘され、お詫びを出す事態になっています。 【元次官襲撃事件】 毎日新聞、「Wikipediaに犯行予告」と誤報→各テレビ局も釣られて報道(痛いニュース) おわび:「ネットに犯行示唆?」の記事について(毎日JP) どうやら記者が単にウィキペディアの時間設定を知らなかったという凡ミスのようですが、「ネット君臨」「WaiWai」と連続してネットで痛い目に合っているにもかかわらず、ネットへの理解が進まないことに呆れます。新聞社における記事の流れは、記者→デスク→整理部・校閲部という感じで進みますが、年齢を考えてもデスクや校閲者が記者よりネットに詳しいということは考えにくく、仕組みを作っておかないとまた間違いが起きるでしょう(最近、J-CASTニュ

    毎日新聞の誤報、ミスよりも深刻な社会部的な取材手法 - ガ島通信
  • 「サブカル・ニッポンの新自由主義―既得権批判が若者を追い込む」 - ガ島通信

    佐賀で先月開催された第3回地域SNS全国フォーラムをきっかけに、日経IT-PLUSにメディアとコミュニティの関係について書きました。 なぜ地域SNSは「立ち枯れる」のか 細胞分裂するコミュニティーをつなぐもの そのフォーラムでパネリストとしてご一緒した鈴木謙介さんの新刊が「サブカル・ニッポンの新自由主義―既得権批判が若者を追い込む」。コラムに書いたコミュニティにおける「緩さ・弱さ」の重要性にもつながるものがあり、大変参考になりました。 鈴木さんがまえがきで「書は、思想のであり、社会分析のである。あいつが悪い、こう変えろ、といった主張をするのではなく、そうした主張そのものも分析の対象にしながら、議論を展開していく」と書いている通り、最近の新書にありがちな分かり易さとは無縁です。なので、答えを求めている人にとっては何とも暗い気持ちになるかもしれません。 内容も多岐にわたっているので紹介す

    「サブカル・ニッポンの新自由主義―既得権批判が若者を追い込む」 - ガ島通信
  • 毎日新聞「Wai Wai」問題と私刑化する社会とネット時代の企業広報の視点 - ガ島通信

    毎日新聞の英語版サイト「Mainichi DailyNews」のコーナー「Wai Wai」で変態的ニュースを5年近く配信し続けていた問題は、「私刑化する社会」の代表事例となりそうです。パブリックを背に「社会的な問題」を追求するのはマスメディアだけでななく、ネットメディア(ユーザー)にも可能になったことが明確になりました。私刑はマスメディアの専売特許でなくなったことを示す事例が、マスメディアに対して起きているというのも皮肉な感じがします。 誰もが情報発信できるインターネット時代のユーザーパワーについては、ネット登場時から言われていましたが、2ちゃんねるだけでなく、まとめwikiやJ-CASTニュースといったミドルメディアの誕生が情報共有を容易にし私刑化を推し進めています。このような問題意識と構造は日経IT-PLUSのコラム『インターネットと「私刑」化する社会』に書いた通りです。 コラムでは、

    毎日新聞「Wai Wai」問題と私刑化する社会とネット時代の企業広報の視点 - ガ島通信
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