Web2.0とかCGM(Consumer Generated Media)がネットメディアの主役的な扱いを受け始めてから、もうすぐ10年になります。 マーケティングの世界においてもソーシャルメディアが非常に大事な要素となったことからも、ソーシャルメディアが実世界に大きな影響を与える存在になったことが良くわかります。 年末年始にSOPA関連の話題が英語圏のネット上を駆け巡り、それに関して色々と調べていて思ったのですが、ソーシャルメディアの世界では「黒に近いグレー」が「白」へと変わる過程といものがあるサービスもあり、あるものは「白いサービス」の栄誉を勝ち取りつつ、あるものは「真っ黒」であると認定されて摘発されるという構図がありそうな気がしました(ソーシャルメディア全般においてそうだと考えているわけではありません。念のため)。 SOPA/PIPAは今年に入って事実上の廃案へと追い込まれましたが、
「君と僕の関係*1」、というタイトルで、AKB48メンバーブログの“コメント欄”のテキスト分析をしました。 さながら、「ファンレター2.0」、ですよ。すごい世界。ぞくぞく。 きっかけと背景 個人的に、アイドルブログの真骨頂はコメント欄だと思ってて、わりと眺めるのがすきです。甘い愛の言葉も熱い激励の言葉も、クラスの友達かよwってくらい軽くて近くて短すぎるコメントもまぜこぜで、あまりに混沌としていてうっとりします。すてき。距離感がめちゃくちゃ。 今、2011年(データとった当時)のアイドルとファンの関係を知りたくて、ブログの“コメント欄”だけで形態素解析をしました。あっち側の人たちの経営戦略やマネジメントの手腕は誰か偉い人がきっと分析してくれるから、わたしはもっとこっち側の、お祭に加担してる、一緒に踊らされてる人たちのことを知りたい。どんな人がいるんだろう、何を考えているんだろう、どんなことに
私は1998年に個人サイトを始めて、ネットにものを書き、それを読んでくれた人とつながるのが楽しくて続けてきた。それがブログの時代になり、そしてソーシャルメディアの時代になって今までやってきたのだけど、このままネットジャンキーを続けて何か得るものがあるのだろうかと最近思っている。 特にソーシャルメディア時代になって、デマ、間違い、実話に見せかけた作り話などが混ざっている情報を大量に仕入れて、ネットリテラシーを発揮してその真偽を見分けるのが最先端の情報収集スタイルだというのは個人個人にかかる負荷が大きすぎて、従来のマスメディア中心の情報環境に比べて退化していないか。 もちろん、マスメディアにも間違いはあり、それに対して個人がつっこみを入れることができたり、その件に詳しい人の解説がネットで読めることは現在の情報環境の大きなメリットなのだが、ネットとマスメディアにおける信頼できない情報の混入率を比
ネットにおけるデマやステルスマーケティングは病原菌と同じだというのが最近の私の考えです。 ただし、私が言いたいのは「病原菌のようにひどいものだ」というのではなく、「病原菌と同様に対応できるかどうかが人類にとって大きな意味を持つ」という感想です。 有名な「銃・病原菌・鉄 - 一万三〇〇〇年にわたる人類史の謎」という本で語られている「病原菌」と同じようなニュアンスの「病原菌」です。 ネット界隈の情報をある程度の期間追っていると「嘘を嘘と見抜けない人には難しい」という有名なフレーズに良く出会います。 このような「ネット情報に対する免疫」がないと、いざというときにコロっと騙されてしまうのが、今のネットです。 今後、「ネット情報に対する免疫」を十分に獲得できなかった国民の多い国が荒れることが増えそうな予感がしています。 これからのネットは大規模情報操作が増えそう 最近話題になっているのは、ネットクチ
ソーシャルメディアを急激に衰退させる可能性があると指摘されている法案SOPA(Stop Online Piracy Act)が、米国で通りそうな雰囲気になりつつあります(そもそもインターネット全体に影響を与えるという意見もありますが、今回はソーシャルメディアに絞って書いています)。 SOPAは、今年10月に米国下院で紹介されましたが、おおまかな特徴として以下のようなものがあります(上院では似たような内容であるPROTECT IP Actがあります)。 著作権侵害コンテンツを含むサイトへのアクセス遮断をISPに命令できる(DNSブロッキングなどによってISPが通信を遮断するようになる) 著作権侵害コンテンツへの資金提供を停止させる(GoogleなどのAdネットワークや、PayPalやVisaなどに対して、著作権侵害コンテンツを含むサイトとの取引停止命令を出せるようになる) 検索エンジンの検索
こんにちは。シックス・アパートの関です。 先月末に、ソーシャルメディアを活用したい企業の方のためのソリューションとして、9月に発表していたLekumo(ルクモ)キャンペーンビルダーと、Zenback ADSの2つのサービスを発表しました。 すでにLekumo(ルクモ)については、ブランド名の由来などを広報ブログでご紹介しています(新ブランド「Lekumo(ルクモ)」発表までの舞台裏を公開!)。そこで今回はZenbackとZenback ADSについてご説明しながら、ソーシャルメディア全盛の今なぜ、ブログなどコンテンツメディア(オウンドメディア)や広告などのペイドメディアが大切なのかを、私たちの視点でお伝えしたいと思います。 ソーシャルメディアとコンテンツを結ぶ Zenbackはもともと、2つのアイディアを実現するためのものです。1つは、ソーシャルメディアの中でも、とりわけリアルタイム・ウェ
ダン・ローズ氏 フェイスブック、パートナーシップ&プラットフォームマーケティング部門副社長 2006年よりフェイスブックのプラットフォームマーケティング、パートナーシップマネジメント、M&A責任者を務める。仮想通貨「フェイスブックポイント(海外ではフェイスブッククレジット)」の統括も担当。フェイスブック以前は米アマゾン・ドット・コム勤務。電子書籍端末「キンドル」の開発にも携わった。ハーバード大学卒業、ミシガン大学ビジネススクール卒業(写真:Koichiro Hayashi、以下同) ローズ:我々が「ソーシャルデザイン」という原則を頑なに守り続けているのが成功の要因だと思っています。 ソーシャルデザインという言葉は聞き慣れないかもしれません。フェイスブックの写真機能でその例を説明しましょう。 フェイスブックの写真投稿機能は5年前にできました。当時、エンジニアの数も限られていて、どの機能を実装
【書評】今年必読の一冊"The Filter Bubble: What the Internet Is Hiding from You" 今年も残すところ3ヶ月となりました。まだ今年を振り返るには早いのですが、1月のジャスミン革命に始まり、3月の東日本大震災、そして最近の世界各国における「デモ+ソーシャルメディア」という現象など、改めてネットの存在感を印象づける出来事が続いたと思います。今回ご紹介する"The Filter Bubble: What the Internet Is Hiding from You"は、そんな一年を締めくくるのにふさわしい、非常に考えさせられる一冊です。 前回のエントリでも簡単にご紹介したように、本書は協調フィルタリング(+パーソナライゼーション)の功罪について考察した本です。ネット上の情報量が爆発的に増加した結果、その中から欲しい情報だけを拾い集めてくれる「
2011年9月24日18時58分 読売オンラインに「馬淵氏、復興増税を容認…代表選での反対撤回」と題する記事が掲載されました。記事タイトルを読むと,「これまで復興増税に反対であった馬淵議員が変節した」と受け取れます。注目を浴びることが求められるニュースメディアでは,読者が関心を寄せる見出しをつける所業は世の習いです。その後,ご本人が変節を否定しています。その前後でのソーシャルメディア上での反応は象徴的でした。いわゆる,大炎上とまでは話題は広がりませんでしたが,発信源が明確な事例であるので,深彫りしてみました。 時系列にイベントを整理すると以下のようになります。 ・24日18時58分 読売オンラインが記事を投稿する ・24日19時08分 読売オンライン記事のURLを含む最初のツイートが投稿される ・24日22時49分 馬淵氏、本人アカウントから変節を否定するツイートを投稿する ・25日13時
SNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)疲れが広がっている。原因は、ツイッターなどでのつぶやきの相次ぐ“炎上”。マーケティング効果が実証されていないだけに、SNS離れが加速しかねない。 大手外食チェーンの広報担当者A氏は、ある種の“覚悟”を決めている。 「顧客の生の声を聞くのはいいが、その場では苦情は受け付けない。顧客には媚びない。媚びるからノイローゼになる。企業アカウントが“炎上”しようと、それが売上高に影響することなどあり得ない」 ミニブログサービス「ツイッター」を活用して情報発信を始めて1年半。幾度となく、名も知らぬユーザーから非難されたり、罵詈雑言を吐かれたりした。就業時間を超えてつぶやいていると「あなたの会社は残業代をちゃんと払っているのか」などと執拗に絡まれた。言い返せば、火に油を注ぐような結果になる。 A氏は言う。「匿名の暴力以外の何物でもない。企業アカウントの担当者
気づいたらすっかり9月で、ちょっとびっくりしているシックス・アパートの関です。 先日、私の古巣である日経BP社の同期入社の小林記者に取材された内容が、日経デジタルマーケティングの記事として公開されました。 「ソーシャルメディアガイドライン2.0」、従業員発の炎上トラブルに対処急務 日経デジタルマーケティング (あわせて小林記者が12年に及ぶ「炎上」取材で得た中から「30の事件」を紹介し、対策についてまとめたものを書籍にした「ソーシャルメディア炎上事件簿」を出版したそうです) 企業がソーシャルメディアを積極的に利用するようになってきましたが、一方で「炎上トラブルがこわい」という企業の方も多く、今回の日経デジタルマーケティングの記事も、そんなマーケッターの方々の不安を受けての記事だったと思います。 シックス・アパートは設立してから一貫してブログやソーシャルメディアを活用しており、その中には社員
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