台湾の天才IT相オードリー・タン氏はかつて、学校教育になじめなかったことから自宅で学習することを決断しました。その意思を尊重し、サポートしたのが母・李雅卿氏。李氏はその経験から、子どもの創造力をのばす学校「種子学園」を創設しました。従来の学校にはない、「好奇心」や「やり抜く力」「自立心」を育てるための指導方針の1つをご紹介します。※本連載は、李雅卿氏の著書『子どもの才能を引き出す』(日本実業出版社)より一部を抜粋、再編集したものです。 生徒の疑問…「なぜ作文を習わなくてはいけないの?」 種子学園の子どもたちの最大の特徴の1つは、想像力が豊かなことだ。彼らはいつも摩訶不思議な問題を持ち出してきては先生と討論する。大人がこうすべきだと思っても、子どもが納得しなければ、問題はもっと多くなる。しかし、理屈がわかれば、特別なケースを除いて、生徒たちは自分を納得させて実行することができる。だからこのよ