コンピュータソフトの産業が大きく変わろうとしている。Linuxをはじめとする、オープンソースは、大手ITベンダーの戦略に変動をもたらすほどの影響力を有し始めているとともに、それらの大企業自体が推進しているSOA(Service Oriented Architecture)、さらには、この業界の帰趨を占う上で、大きな争点として浮上してきたSaaS(Software as a Service)は、Web2.0の潮流により共鳴しあい、ソフトというものの概念はこれまでとは異なった段階へ進む兆しがみえてきた。このほど、野村総合研究所(NRI)が、その動向を報告した。 従来、オープンソースソフト(OSS)といえば、まず、LinuxやFreeBSDなどOSのほか、Apache、SAMBAなどのTCP/IPアプリケーション群が代表的なものとして挙げられてきた。しかし、いまや、Eclipseのような開発ツー