→紀伊國屋書店で購入 生姜がきいた甘酒をいただいた後のような、心と体が温まる本だ。 子どもにはやさしく接する、接していいのだ、厳しく接する必要はないのだと田中さんは言う。 子どもを信じるということは生き物としての力を信じるということだ。 田中さんのことばを借りよう。 「親が手出しをしなくても、子どもは、自分が幸せになるためにとるべき行動を、自分からとるようになります。そのことを信じて、子どもと向き合うのです。」(p.5) 田中さんはお医者さんだ。カウンセラーでもある。この本にちりばめられた数多くの事例は田中さんの言うことに信頼感を添えてくれるだけでなく、子を持つ親として、あるいは、子どもたちの将来を真剣に考える者として、一体感、連帯感を抱かせてくれる。 《そうそう、同じこと、あった》 《うーん、こういうときの親ってつらいんだよなあ》 田中さんは親にもやさしい。子どもにやさしく接する。これ、