昨日の四国新聞より。 進撃の巨人 アラブの若者魅了 「壁」立ち向かう姿に共感 人気漫画「進撃の巨人」(講談社)の単行本最終巻が9日に発売される。若者らが自由を求め闘う内容は世界各国のファンを魅了した。2011年の民主化運動「アラブの春」挫折やイスラムの因習、パレスチナ空爆など、現実の“壁”に立ち向かうアラブ諸国の若者も「私たちの物語だ」と深く共感している。 抑圧 「私たちは自由になれるのか。」会社員アラア・アシュラフさん(24)は2月、エジプトの首都カイロの丘で貧しいスラムを見下ろし、作品の一場面の登場人物に扮したコスプレ写真を撮影した。同国の保守的なイスラム社会が、女性の就職や服装を壁のように妨げていると考えている。 進撃の巨人は漫画家諫山創さん=大分県出身=の人気作。人を捕食する巨人がのさばる世界で、高い壁に囲まれた街に暮らす主人公エレンらの闘いや民族紛争の葛藤を描いた。「別冊少年マガ