鳩山首相はアメリカの要求に全面屈服しました。いくら鳩山さんが否定しようとも、事実上は旧政権の方針に舞い戻る閣議決定に対し、筋を通してこれを拒否した福島大臣を鳩山さんは罷免しました。普天間基地は「最低でも県外へ」としていた公約を、鳩山さんはついに反故にしたのです。 首相の言葉や態度があまりにも軽くフラフラとする中でも、沖縄の人々にとって福島大臣の存在は、多少なりとも現政権への期待をつなぎとめるものであり、いわば鳩山政権の「いちじくの葉」としての役割を果たしていたと思います。今回の罷免は、いわば鳩山さん自身がそのいちじくの葉を自分でむしりとり、政権の正体も恥部もすべてさらけだす覚悟を決めたものと私は受け止めます。 社民党には(一般の大衆運動もですが)、社会党左派時代からの古参を中心に、いわゆるイデオロギー色の濃い「旧来型左翼」ともいうべき人々と、イデオロギー色が薄く、市民運動との連携などを