帰宅するため川越駅前の点字ブロックの上を歩く被害者の女子生徒。蹴られた右足にはサポーターが巻かれていた(10日、川越駅で) 埼玉県川越市の川越駅西口コンコースで、県立特別支援学校「塙保己一(はなわほきいち)学園」(県立盲学校)高等部専攻科1年の全盲の女子生徒が何者かに足を蹴られて負傷した事件で、女子生徒が10日夕、現場で取材に応じた。 女子生徒は「怖くてなかなか言い出せなかった。今は許せない気持ち」と話した。川越署は傷害事件として駅構内の防犯カメラの分析などを急いでいる。 女子生徒は8日朝、西口でバスに乗るため、コンコースの点字ブロックの上を杖(つえ)を突いて歩いていたところ、正面から来た人が杖にぶつかり転んだという。起きあがる音がした後、追い掛けてきて右ひざの裏を蹴られたという。 「一瞬、何が起きたか分からないほど怖くなり、『痛い』という声だけ何とか出せた」と振り返る。犯行を目撃したと思