「この間リスが来てさ」 「リス?」 「あれだよ、頬袋に餌を溜めこむやつ」 「あーリス」 「そうそう、それでリスが来てタイムマシンに乗せてほしいっていうんだよ」 「なんだってまた」 「自分の死んでしまった奥さんの元気なころに会いに行きたいっていうんだよな」 「泣かせるね」 「それで乗せてやって過去に戻ったんだけど」 「どれくらい?」 「半年ぐらい前」 「あ、結構最近なんだ」 「リスだからね。それで過去に戻ったんだけど、奥さんはまだ元気なんだけど、当然旦那さんもまだ生きてるから、おまえは誰という話になるわけよ」 「そりゃあね」 「それで大喧嘩をして、おれはおまえなんだと、だからこの奥さんとちょっと話させてもらってもべつに問題はないんだと、でも旦那さんのほうでは自分がタイムマシンに乗ってやってきたなんてわからないからふざけるんじゃないよと、おまえは誰なんだと。それでずっと喧嘩をしている間に、ちょ