東京都知事選挙は原発推進候補と脱原発候補との一騎打ちになることが改めて分かった。今月29日告示、来月16日投票の都知事選挙に立候補を表明している猪瀬直樹、宇都宮けんじ、ドクター中松、松沢弘文の4氏が25日夕、麹町のスタジオで討論会を開いた。 マスコミが本命視する猪瀬副知事は、東電改革の旗頭であるかのように伝えられているが、そうではなかった。猪瀬氏は冒頭の自己紹介で「東電改革に取り組んできた」と述べた。筆者は腑に落ちないため質問した。 田中:(都は東電の大株主であるのにもかかわらず)猪瀬副知事は、なぜ6月の東電株主総会で議決権を行使することなく途中退席したのか? 猪瀬:株主というのは議決権にかかわる関わる株の数を持っていないと直接影響力を行使するのは難しい。そこで、まず情報公開を迫り、有価証券報告書に書いてある子会社の数を調べた。調べたら168社あった。そのプロセスを1月からやってきた。プロ