こんにちは。微細会代表のヤシロです。 頼まれてもいないのに「シン・ゴジラ」を微細に語る会(略称:微細会)を勝手に発足させ、代表の責を勝手に担いまして、まずは冒頭の約30秒間だけを徹底的に語ることにいたします。前後半2回シリーズの予定です。 1回目は視覚に絞った「見どころ」の秒殺解説です。 当記事ではもっぱら視覚だけに集中し、耳その他はしばしお休み。そこらは次回に。 結論:テーマは「継承」と「反転」 結論から述べます。シン・ゴジラ全編を貫くテーマは、2つあります。 「継承」と「反転」です。 映画史上空前レベルの継承ぶり、さらにそこからの反転ぶりには呆れかえるほどです。賛辞です。 読み取れる「継承」にまず注目 第1のテーマ「継承」は、本編の冒頭約30秒間で明確に打ち出されます。というのも、順にスクリーンに現れる5つの「画」によって、 「すべてのゴジラファン、特撮ファン、映画ファンへ贈ります」
ゴジラは何度も生まれ変わろうとして再生できずにいた60年代生まれの私にとって、生まれて初めて映画館で観た劇映画は『ゴジラ対ヘドラ』だった。幼い私は大興奮したが、連れていってくれた昭和一桁生まれの父は、少し不満だったようだ。父は1954年の第一作から劇場で見ており、その後テレビで初期の頃のゴジラ映画が放送されると、いろいろ解説してくれた。最初から数作のゴジラ映画は大人向けだったのだ。ところが私が物心ついた頃から子どもっぽくなり、『ヘドラ』の翌年の『ゴジラ対ガイガン』ではゴジラとアンギラスが吹き出しで会話して、子ども心にもがっかりした。 ゴジラシリーズは昭和のシリーズ製作を75年でやめてしまい、84年からまたシリーズを再開したが95年で中断し、99年からまた製作をはじめて2004年で途絶えていた。そのたんびに、第一作へ回帰するのだと大人っぽく生まれ変わろうとして結局興行的には子ども向けにならざ
※この記事は映画の重要な部分についてネタバレがある。映画をまっさらな気持ちで見たい方は、ぜひ観賞後に読んでください。私は7月30日、公開2日目に『シン・ゴジラ』を見に行って衝撃を受け、その日のうちにこんな記事を書いた。 →日本のスクラップ&ビルド、東宝映画のスクラップ&ビルド 『シン・ゴジラ』(Yahoo!個人/7月30日) この記事では触れなかったが、エンドロールに出てきた「製作 市川南」のクレジットを見て秘かに歓喜した。市川氏は以前宣伝部にいて、コピーライターとして私は仕事をご一緒したことがある。その後、映画調整部に移ってヒット作をプロデュースしていたことは知っていたが、このゴジラのリニューアルというヘビーな作業も市川氏が指揮していたのは感激だ。そこで、十数年ぶりに市川氏にお会いし、『シン・ゴジラ』誕生についてお話をうかがった。そのインタビューのエッセンスをここでみなさんに読んでいただ
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く