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ブックマーク / relaunch.cocolog-nifty.com (8)

  • 小指を踏まれる痛み - まったり血統派の茶飲み話

    おれが競馬をやめる3つの理由-関内関外日記 競馬にコミットすることになったキッカケや関わり続けているモチベーションというものは、内的/外的いずれの面においても、100人のファンがいれば100通りの答えがあるわけで、そこに普遍性などは求めようもない。 だから無論、このエントリ内容が理解できるとか気持ちがわかるという不遜なことを言うつもりはないのだが、それでもかすかに共鳴する何かが、伏流のように自分の中に横たわっているのも確かだ。 端的なのは黄金頭氏が理由の3つ目に挙げている『日競馬がやり込みすぎた競馬ゲームに見える』というくだり。 自分の場合は80年代末期から競馬を見続けてきて、それこそ海外競馬に対する憧憬、別の言い方をすれば劣等感、コンプレックスというものが個人的競馬観の下地にはある。 それがホームのJCでは勝つのが当たり前となり、香港でもフランスでも日調教馬がG1を勝ち、ロンシャンで

    小指を踏まれる痛み - まったり血統派の茶飲み話
  • もうひとつのスズカ - まったり血統派の茶飲み話

    山崎豊子の『運命の人』を読了した。外務省機密漏洩事件(いわゆる西山事件)を題材にした筆者らしい重厚な小説であり、まあ感想などはまた機会があればまとめてみたいとは思う。 ところで小説の中に、競馬場のシーンが出てきたのでちょっと検証してみた。 新聞記者の矜持を全て注いだ裁判が逆転敗訴となり、最高裁への上告も棄却された主人公の弓成。さらに父が育てた青果卸業も他社に吸収されて失意に沈んだ彼は、競馬が与えてくれる刹那の興奮に、半ば投げやりに身を投じていた。 「スズカブライト」は軽快な逃げ馬だった。衒いのないそのレース振りに自分の覇気溢れる記者時代を重ねていた弓成は、小倉記念でも同馬に賭けるのだった。 しかし「スズカブライト」は独走で4コーナーを回った後に右前脚に故障を発生し競走を中止する。3脚で立つ「スズカブライト」は予後不良、呆然とする中で水たまりに映る自分の窶れた姿に、弓成は故郷を去る決意を固

    もうひとつのスズカ - まったり血統派の茶飲み話
  • バイタル、南で輝く。 - まったり血統派の茶飲み話

    今でこそ日で競走生活を送った牡馬が海外へ種牡馬として輸出されるという例は珍しくもないが、当時その知らせに触れたとき、いささかの驚きを伴ったことを覚えている。 *ヤマニンバイタルである。 90年産の*ヤマニンバイタルは、ヤマニンの土井氏がニュージーランドから輸入して日で走らせた鹿毛馬。通算15戦5勝で大きなタイトルには手がとどかなかったが、条件馬ながら出走した鳴尾記念で2着に入るなど素質の一端は垣間見せた。 父がオセアニアの巨星・Sir Tristramで、兄もNZ2000ギニーを勝っているという良血馬。引退後はこの血統的魅力を買われる形で生まれ故郷のNZに戻り、種牡馬入りしたという経緯であった。 種牡馬としてもこれは成功したと言ってよいのだろう。NZダービー馬Cut The CakeやウェリントンカップのCluden Creekという2頭のG1ホースを筆頭に、優秀な障害馬も輩出している

    バイタル、南で輝く。 - まったり血統派の茶飲み話
  • The Fastest Miler - まったり血統派の茶飲み話

    1分31秒4というダノンシャンティの日レコードに始まり、今春の府中の高速馬場では好タイムが続出。先週は安田記念だけでなく土曜の準オープンでも31秒7という勝ち時計が出るに至った。 そんな中、アメリカのモンマスパークでマイルの世界レコードが記録されたというニュースも入ってきた。 といっても重賞級ではなく、舞台はClaiming Race。MandurahというA.P Indy産駒の7歳セン馬がスタートから一気に飛び出すと、そのまま逃げ切って2着馬に8馬身以上の差をつけた。そのタイムが1分31秒23だったそうだ。 念のため付記するがこれは1600MではなくMile。すなわち1609.3Mの芝コースで行われたレースの世界レコードということになる。 ちなみに現時点での芝1600M世界レコードをちょろっと調べてみたが判然としなかった。数年前の記憶ではアルゼンチンでRitonという馬がマークした1分

    The Fastest Miler - まったり血統派の茶飲み話
  • 未完成の名牝に捧ぐ - まったり血統派の茶飲み話

    この先の動向がまだハッキリしていない現時点とはいえ、JCにおいてウオッカという豊穣な物語は完結をみた、と読むべきだろう。ここらであの名牝について自分なりの拙文を残しておこうかと思う。 ふと考えたことがある、「例えばウオッカが藤澤厩舎の所属だったら」と。 阪神JFから桜花賞。その後マイラーとしての類まれなる資質を見抜いた陣営は、NHKマイルへ。秋は秋華賞からマイルCSへ進む。明け4歳、京王杯SCから安田記念。ラストシーズンは毎日王冠→天皇賞→マイルCSを3連勝、引退を惜しむ声の中を鮮やかに去っていく・・ 全く理にかなった競走生活だったとして、しかしそこにダービーの衝撃もダスカとの名勝負数え歌も、何処まで強いのかというウオッカ幻想も成立しえただろうか。 牡牝、短中長、芝ダート・・レースカテゴリーの細分化は多くの競走馬に合理的なる活躍の場を与えたと同時に、タイトルのインフレ化をももたらした。そん

    未完成の名牝に捧ぐ - まったり血統派の茶飲み話
    pondelion232
    pondelion232 2009/12/03
    F沢センセー所属だったら何か知らんがデビューが何故か遅れて、何故か一度使った後休養に入って知らない間に居なくなってる気がする。すいません偏見です。
  • *プリンスシンを知らないなんて - まったり血統派の茶飲み話

    24日の帝王賞(交流G1@大井競馬場)にアロンダイトが出走予定だ。これが一口出資馬の今月最後の出走になるので、その後に上半期の成績を振り返りたいと思う。もし現場に行けたら観戦記も書こうかな。 で、今日はつぶやき系の血統小話。 いつだったかメジロフィーシャー≒ヤセイコーソという一風変わった配合のショウナンカッサイを取り上げたが、福島土曜のさくらんぼ特別に出走していたショウナンカザンもなかなかだ。同じショウナンカンプ産駒なのだが母父がダイナマイトダディ、ゆえにサクラバクシンオー≒ダイナマイトダディの2×2ということになっている。おもしろいといか言いようがない。 セレクトセールで購買された日産馬FlorentinoがアメリカのジェファーソンCS(G2・芝9F)を勝った。邦ではインパクトを残せていない*スウェプトオーヴァーボード産駒という点もアレだが、*ファンシミンとかダイナシュートとかの名前

    *プリンスシンを知らないなんて - まったり血統派の茶飲み話
    pondelion232
    pondelion232 2009/06/20
    田島先生。
  • 南関プリンセス - まったり血統派の茶飲み話

    南関東牝馬クラシック第2弾、大井の東京プリンセス賞はネフェルメモリーが制した。 ネフェルメモリーは北海道から転厩してから2歳優駿牝馬→桜花賞と連勝し、命としてこのレースに臨んでいたところだ。チャームアスリープ以来の3冠も期待できる強さである。 この牝馬のボトムラインを見て、ある種の感慨を覚えるのは長年の南関東ファンだろう。 母のケイアイメモリーはJRA1戦0勝の無名馬だが、祖母のカシワズプリンセスは3歳優駿牝馬を勝ち、牡馬を相手に羽田杯や黒潮杯をも制した女傑。さらに3歳母のシャドウも南関で桜花賞、オークス、キヨフジ記念などを勝った活躍馬である。 ネフェルメモリーは北海道生まれだが、この牝系はそもそも青森県で供用されていた輸入牝馬*インザシャドウズを基点としている。同馬は安田記念を2着し種牡馬となったカネオオエを産んだ優秀な繁殖だ。 ところでこの*インザシャドウズ、繁殖成績を調べると不思議

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  • 白くて速くてエイシンで - まったり血統派の茶飲み話

    彼の地では別格のSadller's WellsやStorm Catの直仔がイマイチ日で結果を出せていないのとは対照的に、産駒が邦の馬場とレース体系によくフィットし、「導入できれば面白いのになあ」と思ってしまうタイプのサイアーがいる。例えば*シンコウラブリイやフサイチコンコルドを出したCaerleon、アドマイヤコジーンや*ローブデコルテを送り出したCozzeneなどがそうだ。 そのCozzeneが先日、死亡したというニュースがあった。1980年生まれだから日で言えばミスターシービーやニホンピロウイナーと同期になり、28歳となった今年も38頭の種付けを行っていたとのことだ。 BCマイルの勝ち馬であったCozzeneは種牡馬として、Alphabet Soup(BCクラシック)やMizzen Mast(マリブS)などダート路線のG1馬から、*スターオブコジーン(アーリントンミリオン)や*

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    pondelion232
    pondelion232 2008/10/15
    たしかその時期の栄進のエージェント絡みだったとの記憶が。 / 園田のクララガタッタの母もその流れ
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