東日本大震災で、学校の体育館などのつり天井が落下する被害が相次いだことを受け、地震の揺れによって天井が落下するメカニズムを解明しようと、兵庫県三木市で震動実験が行われました。 東日本大震災では、建物に上からぶら下がるようにして設置されたつり天井や照明器具などが落下する被害がおよそ2000件報告され、学校の体育館が避難場所として使えなくなるなどの課題が明らかになりました。 これを受け、兵庫県三木市にある独立行政法人防災科学技術研究所は、地震の揺れによって天井が落下するメカニズムを解明しようと、世界最大規模の震動実験施設「E-ディフェンス」を使った実験を行いました。 実験では、つり天井が取り付けられた高さ9メートルの構造物に人工的な揺れを加え、どのような影響があるのかを確かめました。 その結果、震度5強に相当する揺れでは、大きな影響は見られませんでした。 ところが、震度6弱に相当する揺れになる