またこれに先立ち、17年3月期の連結決算を正式に発表した。最終利益は米原子力事業の巨額損失により9656億円の赤字で、国内製造業で過去最大規模となる。合わせて発表した17年4~6月期連結決算の最終利益は、黒字ではあるが、前年同期比36・9%減の503億円だった。 東芝と監査法人のPwCあらたは、米原子力事業での巨額損失を把握した時期を巡って意見が対立し、正式な決算の発表が遅れていた。東芝はPwCあらたが決算内容について「限定付き適正」と、一部を除いて了承したことから、決算を確定させた。「不適正」が避けられたことで、東芝は直ちに上場廃止になる可能性が遠のいた。