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ブックマーク / dirk-diggler.hatenablog.com (7)

  • デトロイト物語「グラン・トリノ」 - スキルズ・トゥ・ペイ・ザ・¥

    「グラン・トリノ」を観ました(@TOHOシネマズ横浜)。 タイトルロールの後、すぐさま描かれる「の葬式のシーン→息子夫婦&その子どもたちとの不和」という辺りを観て、もしかしたらこれは、イーストウッドにとっての「東京物語」なのではないか?と思いました。 「東京物語」の終盤にあったとの別離で「グラン・トリノ」は幕を開け、血の繋がりのないモン族の隣人たちを、最初こそ偏見に凝り固まってた目で見ていた主人公の老人:ウォルトは、彼らとの交流を深めていく過程で「実の家族と接するより気が楽だ」というようなことを呟きます。これは笠智衆が、亡き息子の嫁である原節子に対して「(実の子どもたちより)あんたが一番わしらによくしてくれた」という構図と符合します。 ただ、ウォルト・コワルスキーという老人は、子どもたちの家々をたらい回しにされ、挙句に熱海の温泉地に追いやられても決して怒ることはない寛容さとは対極にある

    デトロイト物語「グラン・トリノ」 - スキルズ・トゥ・ペイ・ザ・¥
  • 怖い人の不在 - スキルズ・トゥ・ペイ・ザ・¥

    ブクマ等でも話題になっていたこのニュース。 香取慎吾で“最後の座頭市” 初タッグの阪順治監督で映画化 まず「えー、こないだ綾瀬はるかでやったばっかりじゃん!企画被ってるから、とかボツにならないのかナァ…」という考えがまず頭をよぎったのですが、その次に思ったのが↑画像の人、故マイルス・デイヴィスの話。 数年前に潜り込んだ菊地成孔東大ゼミで聞いた「70年代半ば、マイルスがドラッグでヘロヘロになってプチ引退*1したのと時同じくして、フュージョンが大流行した」という話。これはまさに「鬼の居ぬ間の洗濯」ではないですけど、ジャズの帝王と呼ばれたマイルスのように、シーンに存在しているだけで「無言の圧力」を発している怖い人が健在であったら、あんなに「スムースジャズ」「イージーリスニング」などと総称されるような音楽が、果たして大流行しただろうか?ということ。とても面白い仮説だと思いました。 今の邦画界に

    怖い人の不在 - スキルズ・トゥ・ペイ・ザ・¥
    pontenna
    pontenna 2009/03/19
    リンクありがとうございます。お礼というわけじゃないけど、けっこう重要な情報を追記の追記に加えておきました。
  • K・W・ジーター「垂直世界の戦士」 - スキルズ・トゥ・ペイ・ザ・¥

    裏表紙解説より 〈大戦〉後、過去の歴史がほとんど失われてしまった遥かな未来、人々は〈シリンダー〉と呼ばれる巨大なビルディングの内側の水平な床や外側の壁で暮らしていた。上下にどこまでも続く外側の垂直世界では、いくつかの軍事部族が活動している。部族同士で略奪や戦争をして金儲けをするのだ。そうした軍事部族に戦士の飾りや軍用アイコンを提供する意匠師アクセクターの波乱に満ちた冒険をいきいきと描きだす話題の長篇SF。 とてつもなく巨大で、先端の見えない“シリンダー”という塔のような建造物を生活の中心にしている者たちは、その世界のことを誇りを持って“ヴァーティカル”と呼び、地上で暮らす進歩もなく行き遅れた人々を“ホリゾンタル”と呼んで蔑む世界。そんな世界で意匠師(グラフェックス)として一旗上げよう!と息巻く若者を主人公にした冒険活劇。 グラフェックスとは、グラフィック+SFXの造語で、軍事部族にアイコン

    K・W・ジーター「垂直世界の戦士」 - スキルズ・トゥ・ペイ・ザ・¥
    pontenna
    pontenna 2009/01/23
    ブックオフ巡りの楽しみがひとつ増えました。
  • オーガナイズド・コンフュージョン 〜ブラインドネス〜 - スキルズ・トゥ・ペイ・ザ・¥

    「ブラインドネス」を観ました(@チネチッタ)。 ある日、ひとりの男が突然失明する。しかし原因はわからず治療法も対処療法もなし。その上それは爆発的な感染力で拡大し、患者は日に日に増えていくばかり。感染をい止めようと、患者たちは付け焼刃的に収容所へ護送される。事実上の強制隔離だが、この収容所には一人だけ、まだ感染はせずに視力を失っていない者が紛れていた・・・というお話。 この一人だけ目が見える患者にジュリアン・ムーア、その夫の眼科医にマーク・ラファロ。ムーアは、ただ一人目が見えるというだけで患者の世話を色々焼く羽目になり、収容所がやがて秩序を失い阿鼻叫喚の様相を呈していくのを、一人目撃することになる女性を演じています。 作の監督であるフェルナンド・メイレレスに、衝撃のデビュー作「シティ・オブ・ゴッド」のような圧倒的なストーリーの作品を求めてしまう人は多いでしょう。 まずはテレビシリーズの企

    オーガナイズド・コンフュージョン 〜ブラインドネス〜 - スキルズ・トゥ・ペイ・ザ・¥
    pontenna
    pontenna 2008/11/24
    「血の繋がりの無い他人同士が寄り添ってコミュニティを形成していく」←この感じはわたしも好きです。
  • ホントに何も言えない! 〜言えない秘密〜 - スキルズ・トゥ・ペイ・ザ・¥

    「言えない秘密」を観ました(@チネチッタ:チネグランデ)。 言えない!ホントに何も言えない!一応上記タイトルに公式のリンクを貼りましたが見ないで下さい!(なんだソレ!)見るなら映画を見てからにして下さい(いやマジで)。 散々引っ張っておいてそれでも強いて言うなら、色んなジャンルのハイブリッド映画でした。映画だけでなく、少女漫画とか、あのジャンルを「○し○○○な」と提唱した○子○二雄とか、そういう他メディアからのミックスも…あ!すでに観た人から「あー!」「やめろー!それ以上言うなー!」的なブーイングが! とにかく前半のタルいパートは後半へのお膳立てなので、皆ひたすら我慢するように!(でもリー・ピンビンの撮影は凄く良い) ビックリしたのは、この映画の監督を務めているのが主演のジェイ・チョウであるという事実。これが初監督とはちょっと信じがたい、やりたいことに迷いが無い手堅い作りでした。 あとは「

    ホントに何も言えない! 〜言えない秘密〜 - スキルズ・トゥ・ペイ・ザ・¥
    pontenna
    pontenna 2008/09/13
    これは見に行かざるをえない!(9/14 見てからの追記:エルビスそっくりさんのマニアにも大推薦します!)
  • M・ナイト・シャマランの「風街ろまん」 〜ハプニング〜 - スキルズ・トゥ・ペイ・ザ・¥

    「ハプニング」を観ました(@109シネマズMM)。 ♪風をあつめて 街のはずれの背のびした路次を 散歩してたら・・・ カンザシでブッスー!ビルの屋上からドーン!ライオンガブガブナカヨシー!車が木にドーン!ガラスの破片でサックー!銃は友達!バーン!バーン!バーン!芝刈り機でガリガリガリガリ!無礼なガキはズバーン!お行儀の悪いガキはペシッ!窓ガラスバリーン!WhySoSerious??! ♪だから僕もかーぜーをのがーれてー 成功してるか失敗してるかで言ったら失敗してるよなぁー。好きだけど。 お金出してくれた人たちをどうやって騙したんだろ? 「はじめまして、僕はマーク・ウォルバーグと言います。もう少し経ったらココを出て行きますから・・・・・・!!」 結構なゴアシーンの合間にこうした神懸ったギャグが平然と盛り込まれる。そんな貴重な体験が出来る映画はこの世のどこを探してもMナイト先生の映画だけ! ↓

    M・ナイト・シャマランの「風街ろまん」 〜ハプニング〜 - スキルズ・トゥ・ペイ・ザ・¥
    pontenna
    pontenna 2008/08/27
    「無風のアフリカの大地とかで、原住民がバタバタ倒れていって「ウソ。風でもないよー」とかいうラストが良かった」←これいいな。
  • 「大日本人」と「お化粧しないは不良のはじまり」と「芸術起業論」 - スキルズ・トゥ・ペイ・ザ・¥

    ヨネログさんのこのエントリで知りました。このの装丁が、あの映画のチラシ/ポスターとよく似ている件について。 白い帯?の幅とかほとんど同じ。目一杯の顔のアップを横切る形で構図を切って、更に縦にロゴを入れる、って、割りとよくあるデザインなのかも知れませんが。 追記:NH2さんの情報提供により追加しました。これは見覚えがあります。ちなみに発売年でいうと「お化粧〜」が2006.2、「芸術起業論」が2006.6、「大日人」の公開が2007.6、となっております。

    「大日本人」と「お化粧しないは不良のはじまり」と「芸術起業論」 - スキルズ・トゥ・ペイ・ザ・¥
    pontenna
    pontenna 2008/05/25
    こういうのを集めるのが好きです
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