イエメンで漁業を営むサレム・アテックさんにとって、2024年はいわゆる「パーフェクトストーム」、つまり「最悪の状況」だ。イエメンの親イラン武装組織フーシ派による攻撃の恐れから、紅海の豊かな漁場に入れず、沿岸近くで細々とした漁に甘んじる一方で、気候変動がもたらした異常気象にも翻弄(ほんろう)されている。写真は2017年2月、イエメンのフダイダで撮影(2024年 ロイター/Abduljabbar Zeyad) [ベイルート 29日 トムソン・ロイター財団] - イエメンで漁業を営むサレム・アテックさんにとって、2024年はいわゆる「パーフェクトストーム(完全な嵐)」、つまり「最悪の状況」だ。イエメンの親イラン武装組織フーシ派による攻撃の恐れから、紅海の豊かな漁場に入れず、沿岸近くで細々とした漁に甘んじる一方で、気候変動がもたらした異常気象にも翻弄(ほんろう)されている。 3月、紅海で漁をしてい