テレビ神奈川などの独立U局とキングレコードの共同制作番組「戦国鍋TV〜なんとなく歴史が学べる映像」がブームの兆しを見せている。昨年四月の放送開始から一年で全国二十局にエリアを拡大し、「国盗り物語」を地で行くヒット番組に育った。在京キー局に比べて組織では小さい独立U局だが、その斬新な発想が実を結んだ格好だ。 (山崎美穂) 番組は、史実を踏まえた三十分のバラエティー。戦国武将に扮(ふん)したタレントがコントやドラマ、歌謡ショーを繰り広げる。「何でもアリ」の意味を込め、「戦国鍋」をタイトルにした。 例えば、人気コーナー「戦国武将がよく来るキャバクラ」では、活躍の割に知名度の低い武将が聞き上手のキャバクラ嬢レイナを相手に、グチったり武勇伝を聞かせたり。長宗我部元親は名前を認識してもらえず落ち込みながらも、四国全土の統一(1585年)、長宗我部元親百箇条の制定(1597年)などを自慢する。レイナが「