●視聴スタイルの変化 日本で唯一のテレビ視聴率調査会社であるビデオリサーチが7月、「タイムシフト視聴率(録画再生率)」を初めて公表した。来年1月からは正式な運用が予定されていることも伝えられた。 現在、視聴率と呼ばれているのは、番組が放送されている時間にどれだけの人が見ていたのかを測る「リアルタイム視聴率」だ。もう半世紀近くも使われており、『紅白歌合戦』(NHK)が50%を割ったとか、『HERO』(フジテレビ系)が20%を超えたなどといわれるのは、すべてリアルタイム視聴率の数字だった。 しかし現在、視聴者がテレビを見るスタイルは一様ではない。特に地デジ放送になったことで、以前よりも録画で見る人が明らかに増えたとみられている。現在主流の地デジ対応テレビは、電子番組表が画面上に表示されワンプッシュで録画予約できるものが多く、大容量ハードディスクも普及している。 さらに、かつては録画機で録画した