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ブックマーク / www.sakuranbo.co.jp (3)

  • 深町秋生のコミックストリート|さくらんぼテレビ

    今年の三指に入る名作だと思った。いきなり結論から入るが。  近藤ようこの新刊『五色の舟』(原作・津原泰水 KADOKAWA)である。なんとも言えない美しさを秘めた作品だった。  原作は津原泰水の短編集『11』(河出文庫)に収録された短編だ。同作品は第2回Twitter文学賞を受賞。なかでも短編「五色の舟」は高い評価を受けており、最高傑作との呼び声が高い。  舞台は戦争末期。抑圧的で先の見えない時代に、見世物小屋の一座として糊口をしのぐ、“異形の家族”がいた。両足を脱疽で失った元花形役者だったお父さんこと雪之助を筆頭に、小人症でありながら怪力の持ち主である昭助。元シャム双生児で分離手術を受け、蛇女として生きる桜。膝の関節が逆に曲がるのを逆手に取って牛女を演じる清子に、この物語の主人公といえる両腕のない少年の和郎(かずお)で構成されている。  昭助と和郎は川べりで当の家族に見捨てられ、桜は

    深町秋生のコミックストリート|さくらんぼテレビ
  • 正義とは? 読者に鋭く迫る傑作「スーパーマン:レッドサン」 深町秋生のコミックストリート

    南陽市在住、第三回「このミステリーがすごい!」大賞受賞作家の 深町秋生さんが、毎回、独自の視点で気になる漫画・お勧めのコミックをセレクト! 「ハルク、一番ひもじい! ミュータント、ハルクのエサ!」(ハルク) 「僕はMJをべてしまった…伯母さんもだ! なぜあんな…」(スパイダーマン) 「生きたまま貪り喰われるのはいい気がせんだろう。だが、君に約束する。潔く降伏すれば苦しまずに死なせてやると」(キャプテン・アメリカ)  映画『アベンジャーズ』がおもしろかったので、今年邦訳されたウルトラ問題作『マーベルゾンビーズ』(ヴィレッジブックス ロバート・カークマン作 ショーン・フィリップス画 市川裕文・石川裕人・御代しおり訳)を読んだ。  アメコミ映画の隆盛で、スーパーヒーローたちのイカした活躍が日でも、どんどん知られるようになった。しかし、そんな大いなる功績を全部帳消しにするかのように、ゾンビ化

  • その人の素顔|「小説家という職業について」 矢作俊彦( 作家) ×池上冬樹(文芸評論家)対談

    第16回は作家の矢作俊彦さん。「小説家という職業」について語ってくださいました。 映画監督を目指していた青春時代から、影響を受けた小説映画作品、出版界の現状について幅広くうかがいました。聞き手はいつものように文芸評論家の池上冬樹さんですが、今回は矢作さんの長年の同志で、「二代目矢作俊彦」の異名を持つ小学館の文芸誌「きらら」編集長の稲垣伸寿さんにも加わっていただきました。 ◆小説家じゃない/割りに合わない商売 ――「小説家という職業について」という話で、こまかいところまでうかがいます。  矢作さんは、十代で漫画家としてデビューされています。漫画家でデビューして、22歳のときに早川書房の「ミステリマガジン」から短編でデビュー。作家となります。そのあと作家をやりながらラジオやテレビの構成も手がけてらっしゃいます。 矢作 作家はやってないです。21~23歳までの間に短編を3~4書いただけで、作

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