化粧品製造販売会社「悠香(ゆうか)」(福岡県)が通信販売した「茶のしずく石鹸(せっけん)」の旧製品による小麦アレルギー発症問題で、被害救済大阪弁護団が被害者らを原告とし、悠香に対し製造物責任(PL)法に基づく損害賠償を求める訴訟を大阪地裁に起こす方針を決めた。 原告希望者は約100人に上っており、年度内の提訴に向け準備を進める。 同石鹸については、小麦由来のたんぱく質「加水分解コムギ」が原因とみられるアレルギー症状で呼吸困難などの健康被害が多発し、悠香が昨年12月7日までの販売分の回収を今年5月に発表。これを受け、大阪、東京、福岡など全国13都道府県で弁護団が結成されたが、集団提訴の動きが明らかになるのは初めて。