多くの人間を知ることはまったく良いことではない - 日記人生において特別な他者というものは存在するが、特別な他者であるためには出会うためのタイミングが必要になる。今自分が大切だと思っていたり、尊敬ができる人間であったとしても、出会った順番が悪ければ似たような印象を持つことは難しいし、何なら嫌悪をしていた可能性すらあるだろう。他人がどのような人物かというのと同様に、自分がまたどういう状態だったかに依存する。そしてここで言いたいのは、何を知るべきかと同程度に、何を知らないべきかも重要であるという話だ。 生きていると多くの人間と会う機会がある。特定の職業においては、似たような人間に会い、似たような人間と同じような応対をする。これを繰り返していると、どうもアレルギーのような症状が出始める。自己破壊的なストレスが顕著に現れ、彼らの特徴を見ると嫌悪に近い感情を持つ。昔はそういったものとは上手く付き合うことができ、それらに対して阿ることができたはずが、今では
