新型コロナの感染症法上の位置づけが5類に移行し、亡くなった人の数が毎日発表されなくなったことを受け、国立感染症研究所などが、死亡者数の傾向について「超過死亡」という手法で統計的に分析したところ、ことし3月下旬から先月中旬まででは例年と比べて増えていないことが分かりました。 「超過死亡」は、過去のデータから統計学的に推計される死亡者数を実際の死亡者数がどれだけ上回ったかを調べる手法で、国立感染症研究所などは今回、全国各地の17の自治体から提供された死亡者数のデータを用いて分析しました。 ことし3月20日以降、先月中旬までの8週間について、超過死亡が出ているか1週間ごとに調べたところ、全国でも地方ごとでも、過去5年間のデータから推計される死亡者数と比べて顕著に増えた時期はなかったことが分かりました。 分析に当たった専門家は、新型コロナによる死者はいたが、大幅な増加はみられなかったと考えられると