読者はこの映像を見て何だと思うだろうか。固定翼機が飛んでいるようにも見えるし、ライト兄弟のライト・フライヤーの近代版リメイクにも見えるだろう。だが実は、これはペンタゴンが発表した「最新」軍用ヘリコプターの予想図なのである。 このヘリコプターのアイディアを考案した航空機メーカーのオーロラ・フライト・サイエンス社は、垂直離着陸型航空機開発プロジェクトの基本契約を国防省と結んだことを発表した。 このような「突飛」な設計の航空機の研究・開発は、アメリカ国防高等研究計画局(Defense Advanced Research Projects Agency)により、2013 年より行われている。この研究の目的は、4000 ポンド(約1800キロ)の重量物を300 ノット(約500km/h)で輸送できるヘリコプター技術を開発することであり、すでに向こう3段階の開発で1億3000万ドルの予算を計上されてい