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ブックマーク / mandanatsusin.cocolog-nifty.com (28)

  • 虫プロ全史となる予定『小説手塚学校』 - 漫棚通信ブログ版

    皆河有伽『小説手塚学校 日動画興亡史 1巻 テレビアニメ誕生』(2009年講談社、980円+税、amazon、bk1)読みました。 うーん、これはおもしろい。 手塚治虫が設立したアニメーション製作会社虫プロダクションが、いかに始まり、そして終わっていったかを書いた長編。第1巻は手塚が東映動画「西遊記」に参加するところから、虫プロを設立し、TVアニメ「鉄腕アトム」放映が開始されるところまで。 もちろん手塚治虫は主要登場人物ですが、群像の中のひとりという扱いで、日アニメ草創期にたずさわったひと、多くが主人公。 「小説」とありますが、登場人物たちの行動や発言はその出典が細かく記載されてます。全編これリファレンスでできたようなです。 いわゆる研究書と異なるのは、著者自身が関係者にインタビューなどをしてるんじゃなくて、ほとんどをありものにたよっているところ。膨大な量の書籍、雑誌、ムック、新聞記

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  • われらの内なるヤンキー的なもの - 漫棚通信ブログ版

    高知のよさこい祭りは、阿波踊りをまねた観光のための盆踊りとして始まりました。最初は地味な踊りだったのですが、歴史が長くないぶん踊りの自由度が高く、その形はどんどん変化していきます。派手な衣装、濃い化粧、トラックにのせたPAから大音量で楽曲を鳴らし、チームごとの振り付けはチョー複雑に。 現在よさこい祭りは札幌に飛び火し「YOSAKOI ソーラン祭り」となり、高知を上回る規模で開催されています。さらに「よさこい」は全国のあちこちで踊られるようになっています。 盆踊りだったものがヤンキー踊りと化し、全国的な人気と市民権を得たわけです。 ヤンキー的なものは、かくも強い。 では、ヤンキー的なものとは何か。 ●五十嵐太郎編『ヤンキー文化論序説』(2009年河出書房新社、1600円+税、amazon、bk1) ●難波功士『ヤンキー進化論 不良文化はなぜ強い』(2009年光文社新書、900円+税、amaz

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    prisoner022
    prisoner022 2009/05/31
    ヤンキーが面白いと思うマンガは必ず大ヒットするんだ あの層を取り込めたら軽く100万部はいくぞ
  • 今シーズンのアニメ - 漫棚通信ブログ版

    的に最近のアニメにはくわしくないし、あんまり見ません。でも今シーズンはけっこう多くなってしまって、これだけ見てます。 ●戦国BASARA ●忘年のザムド ●東のエデン ●真マジンガー 衝撃!Z編 ●けいおん! ●咲 -Saki- 「ザムド」と「エデン」は、わけわからんわー、と半分腹たてながら見てます。「戦国BASARA」は、逆にわけわかりすぎて大笑い。 視聴アニメが増えてしまったのは「けいおん!」と「咲」のせいです。 「けいおん!」はたいした事件がおこるわけでもないのに、つい見てしまう。ウチの中学生が通う学校では、給の時間にオープニングとエンディングテーマが流れてるんだそうです。はやってんのかな。 「咲」は、登場人物のピンクのほっぺたがまったく趣味ではないのに、ハッタリきかせまくったライバル紹介(「スラムダンク」?)にやられてしまって、脱落できなくなってしまいました。 いちばん楽しい

    今シーズンのアニメ - 漫棚通信ブログ版
    prisoner022
    prisoner022 2009/05/13
    いちばん楽しいのが「マジンガー」。あのデッサン狂いまくった、あの時代の永井豪の絵を、そのままにアニメートしようとする今川泰宏、すっごいわ。これは見のがせません。
  • マンガと原作「あしたのジョー」 - 漫棚通信ブログ版

    「週刊現代」が3月2日発売号から「あしたのジョー」を復刻連載するにあたり、現在発売中の2009年3月7日号に、梶原一騎直筆の原作原稿写真が掲載されてます。 梶原一騎のマンガ原作については、『梶原一騎直筆原稿集「愛と誠」』(1997年風塵社)という豪華が出版されてまして、「愛と誠」に関してはほぼすべての原作直筆原稿をカラー写真で見ることができます。 わたしもかつてそれを読んで、原作と完成マンガを比較したことがありました。 ●梶原一騎の原作作法(その1)(その2)(その3) 今回の「週刊現代」記事中の写真で読めるのは1ページだけです。昨年3月、台風による水害ですべて消失したと思われていた原稿の一部が発見されたとして、NHKニュースで報道されたとき画面に映った原稿と同じものですね。現在は梶原一騎の遺族に返還されています。 あしたのジョー (原作)高森朝雄 「そ……そうかい。ふふふっ、そういうこ

    マンガと原作「あしたのジョー」 - 漫棚通信ブログ版
  • ガンバの冒険 - 漫棚通信ブログ版

    録画したアニメ「ガンバの冒険」シリーズ全26回を毎日見ていたのですが、いやー、白イタチのノロイが凶悪かつ極悪で。 知力体力にすぐれ、統率力もあり、催眠術まで使う。しかも大量殺戮者。カカカカカと鳴いて子分たちに命じ、ネズミを殺しまくってます。声は大塚周夫(ねずみ男とかチャールズ・ブロンソンとか)。 ノロイの他の画像も。ビジュアル面も含め、怖いっす。アニメ史に残る悪役じゃないか。 「ガンバの冒険」では、ネコもイヌもキツネもイタチも、ネズミをねらっているおそろしい存在。実際にネズミたち、いっぱい死にます。 血は流れまくるし、イタチのツメでネズミたちがつらぬかれる描写は多いし。ずいぶん死の匂いが濃厚なアニメです。子ども向けアニメでありながら、ここまで徹底して死とその恐怖が描かれているとは。当時の子どもたちはずいぶん泣いたのじゃないか(わたしは1975年の放映のとき、すでにいい歳でしたけど)。 チ

    ガンバの冒険 - 漫棚通信ブログ版
    prisoner022
    prisoner022 2009/02/21
    ずいぶん死の匂いが濃厚なアニメです。子ども向けアニメでありながら、ここまで徹底して死とその恐怖が描かれているとは。
  • 手塚治虫の評伝 - 漫棚通信ブログ版

    手塚治虫のことを調べるのは、もちろん彼が多くの傑作を描き、日マンガの方向性を定めたからです。ただそれにくわえて、人格者にしてウソつき、ヒューマニストにして嫉妬深いことこのうえなし、という複雑な人間性も、興味が尽きないところであるのですよ。 竹内オサム『手塚治虫 アーチストになるな』(2008年ミネルヴァ書房、2400円+税、amazon、bk1)読みました。 新しく書かれた手塚治虫の評伝で、手塚の生活史中心に書かれています。 手塚治虫の伝記を書くとき、何が問題かといって、手塚自身が大量の文章を残していることであります。これがもうなんというか、韜晦というかウソというかホラというかハッタリというか、これらが多くて全然あてにならない。 いやもちろん自身の手になる文章ですから、真実もいっぱい書いてあるはずなのですが、手塚先生、話をおもしろくするために、自身を大きく見せたり、逆に卑小に見せたり偽悪

    手塚治虫の評伝 - 漫棚通信ブログ版
    prisoner022
    prisoner022 2008/09/16
    手塚治虫の伝記を書くとき、何が問題か/手塚自身が大量の文章を残していること/これがもうなんというか、韜晦というかウソというかホラというかハッタリというか、これらが多くて全然あてにならない
  • 手塚治虫の「かわいい」論 - 漫棚通信ブログ版

    今、日は「かわいい」ものに支配されています。映画「ポニョ」がヒットしているのは、ジブリのブランド力もさるものながら、あの主題歌、ポニョという名前、そしてポニョの造形と、こちらのカワイイ心を刺激するものがそろっているから。 奈良のマスコットキャラ「せんとくん」があれほど非難されたのも、わたしたちが考える「かわいい」の基準に合わなかったからです。 「エロ」という何やらどろどろしてたはずのものも、すでに美少女系というかわいいものが席巻しています。一般のマンガにおいても、かわいくなければマンガじゃないと言わんばかり。 ですから、かわいくない系のマンガ、劇画やオルタナティブやアメコミは、今はずいぶん苦戦してますね。 さて、どういうものが「かわいい」のか、体系化、標準化することは可能でしょうか。「ひこにゃん」のどこがかわいくて、「せんとくん」のどこがかわいくないのか、これを言葉で説明するのはなかなか

    手塚治虫の「かわいい」論 - 漫棚通信ブログ版
    prisoner022
    prisoner022 2008/08/12
    丸いもの・・・。「ハロ」はこの路線で生まれたんだろうか。(大きなお目目に長いまつげじゃなくてよかった・・・。)
  • マンガは伝統芸能化するのか - 漫棚通信ブログ版

    「月刊IKKI 」2008年7月号の、相原コージ/竹熊健太郎『サルまん2.0 』最終回読みました。これに関する「たけくまメモ」の記事はこちら。 作者ふたりが失敗と認め、中断のかたちで終了したにもかかわらず、それなりにおもしろい最終回マンガになっているのがなかなかでした。 竹熊健太郎は、マンガの未来はメディアミックスにあり、そこにおもしろさを見いだして遊ぶ余地が残されていると考えています。いっぽうで、マンガはマンガで完結すべきという考え方もやっぱりあります。今にいたっても、原作つきマンガ、映画小説のマンガ化を忌避するひとはいます。 その意味では、『サルまん2.0 』は遅すぎたというより、早すぎたのかもしれません。 さて「IKKI 」7月号で興味を引いたのが、編集長・江上英樹の巻末詞です。竹熊健太郎が京都精華大学特任教授に就任することを受けての文章。 大学・専門学校に於ける“学問としての”漫

    マンガは伝統芸能化するのか - 漫棚通信ブログ版
    prisoner022
    prisoner022 2008/05/31
    ローテクで表現が可能なマンガは保護しなくても生命を失わない気がします。むしろ技術革新の著しいアニメのほうが、伝統芸能みたいに特殊なものとして保護されそうかも。
  • 手塚先生泣かせのテクニック - 漫棚通信ブログ版

    唐沢俊一氏による当ブログ記事盗用事件が発覚してから、もうすぐ一年。最近になっても「トンデモない一行知識の世界 唐沢俊一の「雑学」とは」で、氏の雑学なるものがいかにデタラメであるか検証され続けています。いやいくらでも出てくるものですなあ。 そこでわたしもヒトネタ提供しましょう。 唐沢俊一「裏モノ日記」2004年4月28日より。 手塚治虫が泣かせのテクニックとして昔、石上三登志との対談で、 「例えば雪山で遭難した主人を助けた犬が、主人は助けたが力尽きて死ぬ。そこで満足していちゃダメで、僕はさらに、その犬を剥製にして、翌年、もう一度主人が雪山に登って、山の頂上にそれを置いていかせる。そこまでやる」 という意味のこと(引用は不正確)を言っている。これが“商人”の感覚なのである。 モトネタはこれ。石上三登志と手塚治虫の対談「キングコングがどうした!」(「キネマ旬報」1977年1月下旬号)。石上三登志

    手塚先生泣かせのテクニック - 漫棚通信ブログ版
    prisoner022
    prisoner022 2008/05/19
    不正確な引用はともかく。「死なないだろうと思っていた主人公を、最後に殺すこと」「三枚目を配置して、笑わしておく」「泣かせっぱなしでなしに、最後にもう一回、その余韻のダメ押し」はナルホドと思い当たる。
  • 手塚先生吼える - 漫棚通信ブログ版

    手塚治虫が他のマンガ家や評論家について書いた、しんらつな文章のかずかず。 ●手塚治虫への弔辞(「話の特集」1966年10月号) ・だいたいマンガ批評家はおとなが多すぎる。その批評たるや、ノスタルジーか、もしくは“自分が好きだからほめる”調のものである。 ・ボクにいわせれば、白土三平氏や赤塚不二夫氏や、水木しげる氏を推賞する一部批評家ごとき、なんにもわかっちゃいない連中だと思う。あの作家達は優秀な作品を生んでいるには違いないが、それは現時点での評価であって、あと五年後にはどうなっているかわからない。そんなおとなに限って、手のひらをかえしたように、「ああ、そんな作家も、いたっけねえ」というだろう。 ・かつておとなにかなり高く評価されたマンガ家が、相次いでの上から消えていった。福井英一(イガグリくん)、武内つなよし(赤胴鈴之助)、前谷惟光(ロボット三等兵)、堀江卓(矢車剣之助)、うしおそうじ(

    手塚先生吼える - 漫棚通信ブログ版
    prisoner022
    prisoner022 2008/05/14
    なぜか富野監督がときどきアニメ界に吼える苦言を思い出した。変なところは似てるのかもしれない。
  • ストーリーとプロットの違い - 漫棚通信ブログ版

    ストーリー、そしてプロットという言葉はよく聞きますし、わたしも使ってるのですが、このふたつの違いは何か。みなさんは、ぱっと答えられるでしょうか。 実はこれについてわたしが意識したのは、野田昌宏『スペース・オペラの書き方』(1988年早川書房)を読んだときでした。このではストーリーとプロットの違いについて、SF作家、今日泊亜蘭が自作を語る形で、このように述べられています。 そりゃそうだよ、お前、いいかね、『光の塔』で言ゃぁ……だ。 未来の連中が、自分たちの悲惨な現状をなんとかしようと、原子力を乱用してその原因を作った過去の歴史を改変しようと狙って未来から攻め込んできやがって……と、 これが『光の塔』のプロットよ。 それに対して、な。 まず、の冒頭で主人公が木星から帰ってくる宇宙船のなかから窓外に奇妙な飛び火を見る。 そして地球に帰って来てから渋谷で原因不明の絶電現象に出会わす。 それから

    ストーリーとプロットの違い - 漫棚通信ブログ版
    prisoner022
    prisoner022 2008/04/28
    というわけでプロットとは、ストーリーを構成するエピソードを、論理的関連づけのもとで再構成したもの。登場人物の暴走を御するための作者の手段、ということに
  • フキダシの歴史 - 漫棚通信ブログ版

    長谷川町子に関するを読み始めて、はずみがついてしまい、『長谷川町子全集別巻 長谷川町子思い出記念館』(1998年朝日新聞社、1500円+税、amazon、bk1、文庫版もあります)なども読んでおりました。 長谷川町子のエッセイや対談、インタビューが収録されているのですが、これが彼女のマンガ以外の全仕事とすると、ずいぶん少ない。売り出し中の昭和25年ごろには、雑誌の取材で有名人のお宅拝見みたいなこともしていますが、しだいにこの手の仕事はどんどん少なくなっていきます。 このには長谷川町子と、師匠の田河水泡の対談(昭和27年)も収録されています。ここでの田河水泡の発言がおもしろかった。 記者 吹き出しというのは? 田河 その人物がしゃべっている言葉をまるく囲うでしょう。それを吹き出しと言う。それから足のうしろへまるくポッ、ポッとあるのがけり出し……。 長谷川 それは私、知らなかった。 田河 

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  • 中国とどう向き合うか - 漫棚通信ブログ版

    うーん感心した、すばらしい。遠藤誉『中国動漫新人類 日のアニメと漫画中国を動かす』(2008年日経BP、1700円+税、amazon、bk1)読みました。 「動漫」とは、中国語の表現でアニメーションとマンガをひとくくりにした言葉。アニメーションが「動画」でマンガが「漫画」、合わせて「動漫」と呼ばれます。 2005年中国で発生した、日の国連安保理常任理事国入りに反対した反日デモが暴徒化したのは記憶に新しいところです。書の前半は、日動漫が中国で大人気である現状のレポート。後半は、「日動漫の受容」がなぜ「反日」と同居しているかを論じます。 日経ビジネスオンラインに連載されたもので、一部はそちらでも読むことができます。 著者は、1941年生まれの女性。筑波大学名誉教授、帝京大学グループ顧問で理学博士。さらに北京大学アジアアフリカ研究所特約研究員という大学人です。中国問題の研究家であり、

    中国とどう向き合うか - 漫棚通信ブログ版
    prisoner022
    prisoner022 2008/02/11
    遠藤誉『中国動漫新人類 日本のアニメと漫画が中国を動かす』
  • ミー・ターザン! ユー・ジェーン!(その4) - 漫棚通信ブログ版

    prisoner022
    prisoner022 2008/02/06
    戦後すぐ、GHQの統制によって、チャンバラと武道ものが禁止/そのかわりにアメリカ的なものとして/西部劇とターザン/アメリカ文化から輸入されたセックスアンドバイオレンスが/以後の日本マンガ、日本アニメの特徴に
  • サンデー、マガジンと手塚治虫(その1) - 漫棚通信ブログ版

    1959年、「週刊少年サンデー」と「週刊少年マガジン」がほぼ同時に創刊されて以来、二誌はライバルとして戦ってきました。 創刊号の表紙はサンデーが長嶋。その前年にデビューして大活躍。マガジンの方が朝潮。いしいひさいちがマンガに描いた今のアサシオじゃなくて、もひとつ先代。このときまだ大関でした。やっぱり長嶋の方がスターです。 二誌とも初期はマンガ雑誌というより、読み物中心の少年向け総合週刊誌でした。サンデーのマンガのラインナップが、手塚治虫「スリル博士」(探偵モノ)、寺田ヒロオ「スポーツマン金太郎」(野球モノ)、藤子不二雄「海の王子」(SF)とポップなのに比べて、マガジンは高野よしてるのSF「13号発進せよ」はともかく、付録に水島順「新吾十番勝負」や矢野はるき「天兵童子」、誌に忍一兵「左近右近」(原作は吉川英治ね)の時代劇がメインでしたから、これは違うわ。現代まで続く、サンデーの都会っぽさ、

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    prisoner022
    prisoner022 2008/02/06
    手塚治虫は1963年1月から「鉄腕アトム」のTV放映が始まり、週刊連載を中断し、マンガの仕事はアトムやビッグXなど月刊誌が中心となります
  • ヒーロー・チームは何人?(その2) - 漫棚通信ブログ版

    (前回からの続きです) ガッチャマンの5人は(1)熱血主人公・健(2)クールなライバル・ジョー(3)ヒロイン・ジュン(4)力持ち・竜(5)少年・甚平で構成されています。 ヒロインはチーム外でなくチーム内にいます。お笑い担当は力持ちと少年のふたり。漫才の伝統のせいか、日ヒーロー・チームはお笑い担当をふたり置くことが多いですねー。今回、他のメンバーより若い甚平が参加しています。若いということは、未熟であり、トラブルメイカー、コメディリリーフ、けなげな行動、守られる対象など、いろんなシチュエーションを設定する事が可能です。これはオトクなキャラクターでした。そして決定的なのはジョーの存在です。 主人公をおびやかすほどの実力をもったライバルがチーム内にいて、主人公との関係は微妙。ジョーと健は対立と和解を繰り返します。しかもジョーは陰のある人物として描かれ、人気も健をしのぐほど。 ヒーロー・チーム内

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  • アメコミの戦後史 - 漫棚通信ブログ版

    がアメコミをどのように輸入してきたか。ちょっと書いてみますね。(ここで言うアメコミとは、アメリカンコミックスのメインストリーム、主にスーパーヒーローもののことを指してます) 1)神話時代 戦後、アメコミが日で正式に発売されたわけではありませんが、いつの間にやらマンガや絵物語に影響を与えていたようです。おそらくは、米軍が持ち込んできたものが出回ったのか。 福島鉄次の絵物語「砂漠の魔王」(1949年〜1956年冒険王)におけるカラフルな色使いがアメコミの影響であると言われてます。また、水木しげるのマンガデビュー作「ロケットマン」(1958年)や「プラスチックマン」などは、もろアメコミのエピゴーネンキャラクターでした。 TV実写版「スーパーマン」の日での放映開始は1956年でした。当然モノクロ。日で放映されたアメリカTVドラマの最初期のもののひとつになります。「空を見ろ、鳥だ、飛行機だ

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    prisoner022
    prisoner022 2008/02/06
    「少年画報」本誌では1959年9月号から1960年10月号まで、マンガ「スーパーマン」を連載しています。後半で作画を担当したのが、のちにタツノコプロをつくる吉田竜夫です。
  • これは盗作とちゃうんかいっ・無断引用篇 - 漫棚通信ブログ版

    (前回からの続きです) 「無断引用」という奇妙な表現を、あいかわらずあちこちで見かけます。 論文を書いたことがあるかたはご存じでしょうが、「引用」は来無断でするものですし、正当な行為です。 著作権法第三十二条 公表された著作物は、引用して利用することができる。この場合において、その引用は、公正な慣行に合致するものであり、かつ、報道、批評、研究その他の引用の目的上正当な範囲内で行なわれるものでなければならない。 ただし、正しい引用には、いくつかの条件があります。とりあえずWikipediaはてなにリンクしておきます。 「引用の必然性」「主従の関係」「引用部分の区別」「出所の明示」などが挙げられてますね。そして著作権法第二十条にあるように、同一性保持権というのもあります。引用者は変更、切除その他の改変をしちゃいけない。 「無断引用を禁ず」という言い方はヘンで、目的と方法が正当であれば「無断

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  • アニメ史をお勉強 - 漫棚通信ブログ版

    前回の「とことん!あしたのジョー」のエントリに関しまして誤解されてるかたがいらっしゃるようですが、塚晋也によるスタッフインタビューと、ちばてつや出崎統対談は違う日に放映されてます。井上伸一郎と氷川竜介は同席してません。唐沢俊一と香山リカも別の日に出演してます。わたしの書き方が悪かったかな、ごめんなさいね。 さて、うしおそうじ『手塚治虫とボク』(2007年草思社、1800円+税)と、津堅信之『アニメ作家としての手塚治虫 その軌跡と質』(2007年NTT出版、2400円+税)読みました。 いや、おもしろいおもしろい。これって二冊並べて読むべきですねー。よくもまあ偶然でしょうけどほぼ同時に発売してくれたものです。うしおそうじのも三分の一はアニメの話ですし、津堅信之はもちろんそう。たがいに補完しあう二冊です。 うしおそうじ『手塚治虫とボク』は、単なる回想録かと思ったら、これがなんとそれだ

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  • ネット上のマンガ家辞典 - 漫棚通信ブログ版

    ネット上で、おそらく世界最大のマンガ家辞典と言えるのが、オランダの書店が運営しているlambiek.netの「COMICLOPEDIA」です。なんと9000人以上の紹介があり、わたしも海外マンガ家を調べるときときどき利用させてもらっています。作家の絵を無断で掲載していて、著作権的にはアレなのですが、そこが辞典としてはありがたいところでもあります。 で、わたしも日人らしく、外国から日がどのように見られてるのかけっこう気になったりしますので、lambiek.netで日人作家の項目を調べてみました。 現在のところ、日人作家は203人紹介されてます。以下のひとびと。 ア 会田誠   http://lambiek.net/artists/a/aida_m.htm 青木たかお   http://lambiek.net/artists/a/aoki_takao.htm 赤塚不二夫  http:/

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