この度、『週刊金融財政事情』に、ワプショット『サミュエルソンかフリードマンか 経済の自由をめぐる相克』(藤井清美訳,若田部昌澄解説,早川書房)の書評が掲載されましたのでお知らせします。是非ご覧いただければ幸いです! 『サミュエルソンかフリードマンか』 | きんざいOnline (kinzai-online.jp) 本書の著者ワプショットは『ケインズかハイエクか』で大恐慌期の経済論争を描いた作家で、本書はいわばその続編です。ケインジアンに挑戦しマネタリズムと小さな政府を主張したフリードマンと、当時のケインジアンのリーダー的存在だったサミュエルソンの対決は、経済学に関心のある読者ならだれもが関心を持つドラマです。ワプショットはサミュエルソンとフリードマンの対決をケインズとハイエクの対決の第二ラウンドとみなし、著者は市場原理主義の暴走こそ近年の経済危機の元凶だとし、サミュエルソンに軍配を上げてい