新型豆乳製造機「エコスター」を開発したワイエスピーの新開節夫社長(右)ら 「エコスター」(中央)があるワイエスピーの工場=福岡県飯塚市 福岡県飯塚市の食品機器製造会社「ワイエスピー」(新開節夫社長)が開発した新たな豆乳製造機が、豆腐業界に革命をもたらしている。豆腐の原料、豆乳をつくる過程で必要とされてきた、大豆を水に浸してふやかす工程を省くことに世界で初めて成功。豆乳づくりの時間を60分の1に短縮し、豆腐の製造コストも大幅に削減した。社長以下13人の小さな会社が生み出した新技術は、大豆や電気代などの高騰に頭を悩ます豆腐業界の“救世主”となりそうだ。 豆乳製造機の名前は「エコスター」。新開社長らは9月、経済産業省が主催する「第5回ものづくり日本大賞」(製造・生産プロセス部門)で最高賞の内閣総理大臣賞を受賞した。 豆腐は大豆の搾り汁である豆乳ににがりを加えて固める。豆乳づくりでは、生の大豆を長