旭川市で2月にサルモネラ感染症によるスズメの連続死が発生していたことが分かり、旭山動物園の飼育展示係長で獣医師の福井大祐さんは9日、記者会見を行い、「餌台による餌付けで感染拡大したとみられる」と発表した。福井さんは「人為的な死」としたうえで、「予防のために餌付けの自粛か掃除・消毒を徹底してほしい」と呼び掛けた。 福井さんによると、2月8~17日に市内の2カ所の民家の餌台付近で4羽のスズメの死骸(しがい)を確認。検査した結果、4体すべてからサルモネラ菌の一種を検出した。同市周辺では08~09年の冬にも100件・計202羽の死んだ例が報告され、福井さんらの調査で死因がサルモネラ感染症と確認。さらに餌台などで餌付けがされていたことも分かったという。 福井さんは注意点として、▽餌台や周辺の掃除の徹底▽アルコール系消毒薬などによる餌台の消毒▽食べきれる量の餌を置く▽手洗い、うがいの徹底--などを挙げ